『先端教育』23年3月号「成長の条件・人的資本経営」発行【無料記事紹介】

2月1日(水)、月刊『先端教育』2023年3月号が発行となりました。

昨今急速に注目が集まる「人的資本経営」。情報開示のみに焦点が当てられがちですが、その根本理念を理解しなければ意味ある取り組みにすることはできません。

特集1では、人的資本という考えの基礎理解とともに、先進事例の紹介等を通し、持続可能な組織の条件とも言える「人」を中心とした経営のあり方、またそこでなされるべき教育・人材育成を考察します。

特集2では、GIGA スクール構想により、小中学校で1人1台端末環境が整備されました。この状況を踏まえ、2022年1月、デジタル庁が「教育データ利活用ロードマップ」を公表、文部科学省では、公的CBT(Computer Based Testing) プラットフォーム「MEXCBT(メクビット)」をはじめ、教育データの利活用の促進にむけて、基盤となるルールとツールの整備を進めています。様々な教育課題解決の一助と期待される教育データの利活用。本特集では、政策や自治体の先行事例、有識者の取材を通じて、その可能性を探りました。

地域特集は、長崎県を取り上げました。古くから出島を介した貿易が行われ、海外の先進的な文化や技術を受け入れる拠点となり、国際交流が育まれてきた長崎県。現在、離島・半島でも質の高い学びを実現するために、学校教育では遠隔授業の配信などに力を入れるほか、大学では「地球の健康」に貢献する教育・研究が進んでいます。さらに民間でも、新たな平和学習や起業家育成への挑戦、地域に根差した数々のプロジェクトが展開されており、長崎県を舞台にした、新たな教育・人材育成へのチャレンジを紹介します。 

下記の記事は2023年2月7日(火)まで無料で公開していますので、ぜひご覧ください。なお、大雪など天候状況によって、一部地域で発送が遅延する可能性があります。 

価値創出の源泉は「人」、持続可能を志す組織が人を惹きつける
大西 利佳子(コトラ 代表取締役)

変化の時代に生き残る組織に必要な「エンゲージメント」を高めるために
坂下 英樹(リンクアンドモチベーション 代表取締役社長)

スモールスタートで始めよう!どこでもできる教育データ利活用
戸ヶ﨑 勤(戸田市教育委員会 教育長)

「上場企業ゼロ」の長崎から起業家を続々と輩出、事業創出へ動き続ける力を
田口 弦矢(KabuK Style 上級執行役員CSO)

<目次>
◆特集1 社員を育てる企業が生き残る 成長の条件・人的資本経営

組織も個人も成長していくためには
月刊先端教育 編集部 

企業の人的資本経営を後押し
経済産業省 経済産業政策局 産業人材課 課長補佐 西村萌

非財務情報の戦略的な活用と開示
経済産業省企業会計室長/内閣官房新しい資本主義実現本部事務局企画官(併任) 長宗豊和 

競争力・経営力・対話力と企業文化
コモンズ投信株式会社 代表取締役社長兼最高運用責任者 伊井哲朗 

今、求められる「人と経営」の哲学
神戸大学大学院 経営学研究科 教授 上林憲雄 

持続可能を志す組織が人を惹きつける
株式会社コトラ 代表取締役 大西利佳子 

人的資本と女性リーダーの育成
文・ジャーナリスト 浜田敬子 

AI活用が人のポテンシャルを高める
立命館大学大学院 経営管理研究科 教授/株式会社ヒトラボジェイピー 代表 永田稔 

HRテクノロジーの意味ある活用
一般社団法人HRテクノロジーコンソーシアム 理事/株式会社SP総研 代表取締役 民岡良

生き残る組織に必要なエンゲージメント
株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長 坂下英樹 

スタートアップの人的資本経営の意義
JPYC株式会社 代表取締役 岡部典孝 

医療法人における人的資本の情報開示
医療法人miraiさいわいデンタルクリニック 理事長 谷口正昭 

タレントマネジメントの基礎知識
月刊先端教育 編集部

◆特集 地域×教育イノベーション 長崎県

地域一体で「人づくり」に取り組む
長崎県教育委員会 教育長 中﨑謙司 

数字で見る長崎県の教育 

プラネタリーヘルスへの貢献を目指す
長崎大学長 河野茂 

洋上風力発電の専門人材を育てる
長崎海洋産業クラスター形成推進協議会エグゼクティブコーディネーター 松尾博志 

半導体人材の育成に力を注ぐ
佐世保工業高等専門学校 校長 中島寛 

長崎から新たな平和学習を
株式会社Better 代表取締役 鳥巣智行 

長崎で起業家育成、上場企業を輩出へ
株式会社KabuK Style 上級執行役員CSO 田口弦矢 

ワーケーションは気づきと成長の機会
一般社団法人みつめる旅 代表理事 鈴木円香 

持続可能な社会へ、新しい大学を創る
株式会社対馬地球大学 代表 高野清華 

近世の長崎県教育史 西洋医学の伝統

◆特集2 データ利活用で教育課題を解決する 

教育データ利活用の政策動向
月刊先端教育 編集部 

MEXCBTが拓く、データ利活用の未来
文部科学省 総合教育政策局 主任教育企画調整官・教育DX推進室長 桐生崇 

スモールスタートで始めよう
どこでもできる教育データ利活用
戸田市教育委員会 教育長 戸ヶ﨑勤
戸田市教育委員会 教育政策室 教育政策担当 指導主事 山本典明 

ログを分析し個別最適な教育を実現
京都大学 学術情報メディアセンター 教授/一般社団法人エビデンス駆動型教育研究協議会 代表理事 緒方広明 

◆特別企画 解のない時代を生き抜く力を養う

探究が求められた経緯とその可能性
國學院大學 人間開発学部 初等教育学科 教授 田村学 

探究が充実する3つのポイント
株式会社エナジード 代表取締役 氏家光謙 

人生を切り拓く力を身につける
追手門学院中・高等学校 探究Driver(探究科主任) 池谷陽平 

「生きる力」に着目、学習意欲を高める
Edv Future株式会社 代表取締役 山崎泰正 

◆連載

フロントランナーの構想と実践:学習科学で未来の教育をデザイン
一般社団法人教育環境デザイン研究所 理事 白水始 

戦略的経営と大学改革の未来:地域中核・特色ある研究大学の振興
文部科学省 科学技術・学術政策局 拠点形成・地域振興室長 梅原弘史 

SDGs探究実践:高大連携授業による探究
山形大学 本多薫、山本陽史、大杉尚之 

リスキリング最前線:行政職員のデジタル教育を実践
加賀市 総務部人事課 企画官 藤野道子
加賀市 政策戦略部スマートシティ課 主査 國立昇平 

答えのない時代を生きる 対話の実践:哲学対話 実践上の注意と課題(2)
立教大学文学部 教授 河野哲也 哲学 

医療・健康情報を読み解く:「健康に良い」と「悪い」何が違う?
広島大学医学部 客員准教授 市川衛 公衆衛生 

リカレント教育によるDX人材育成:スマート農林業を担うデジタル人材育成
山梨大学大学院総合研究部 工学域電気電子情報工学系教授 渡辺喜道 

費用対効果で考えるリカレント教育:諸外国のリカレント教育の状況
社会構想大学院大学 学監・研究科長 川山竜二 

実務家教員という生き方:百貨店での経験を活かし大学教員に
文化学園大学 服装学部ファッション社会学科 教授/社会構想大学院大学 実務家教員養成課程 修了生 小松浩一 

実務教育研究科の学びと実装:IDを学び日々の様々な業務に応用
社会構想大学院大学 実務教育研究科 第1期生 小泉雄 

令和時代の教育デザイン:親子で楽しめる幼児向け性教育番組
日本デザイン振興会 常務理事 矢島進二 

◆イベント&コラム

TOPICS
自治体・学校法人で進む「ふるさと納税」の活用
コラム・地域脱炭素と人材育成
社会構想通信
BOOKS『未来の授業 ─SDGsパートナーシップBOOK』

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