大学発ベンチャー数が過去最大の伸び率を記録 2019年度、経産省調べ

経済産業省は5月15日、「大学発ベンチャー実態等調査」を発表した。2019年9月時点での大学発ベンチャー数は2,566社と、2018年度の2,278社から288社増加し、前年度比12.6%増と去最高の伸びを記録した。

大学別の設置数ランキングでは東京大学が269社と最も多かった。京都大学、大阪大学、東北大学などのベンチャーも増加し、経産省は「東大一強からトップ層の競争時代に」と指摘している。私立大学では同率8位(85社)で慶應義塾大学と早稲田大学が入った。

分類別では、大学の研究成果を事業化する目的で設立された「研究成果ベンチャー:の比率が58.6%を占める。在学生等が独自のアイデアで起業する「学生ベンチャー」は22.1%、創業者の技術やノウハウを事業化するために大学と共同研究等を行った「共同研究ベンチャー」は7.5%だった。

業種別では、バイオ・ヘルスケア・医療機器が最も多く、IT(アプリケーション、ソフトウェア)、その他サービスが続く。2019年1月末時点での大学発ベンチャーのIPO(株式公開)数は65社で、時価総額は2.5兆円となった。

調査の詳細は経済産業省ホームページ(https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200515003/20200515003.html)から。

2020.5.19(1)

大学発ベンチャー数の推移(大学発ベンチャー実態等調査より)