リテンションとしての育成環境は意識、行動、振り返りの体制整備がカギ

少子高齢化に伴って労働力人口が減少する一方、技術革新やグローバル化が進む中で、中堅・中小企業が抱える人材育成・活用の課題はどのように変化しているのか。そして、いかにして受講者の意欲を高めるのか、研修サービスを提供するラーニングエージェンシーに動向を聞いた。

AI時代の到来により、芽生え始めた危機感

田中敏志

田中敏志

株式会社ラーニングエージェンシー 取締役 企画開発本部 本部長。事業会社を経てラーニングエージェンシー(旧トーマツ イノベーション)に入社。企業の人事コンサルティングに従事後、講師として公開講座や企業内研修など、年間150回以上の研修を実施。現在は豊富な経験をもとに、責任者として社内での講師育成、サービスの企画・開発を担う。

矢野経済研究所の調査によると、2019年度の企業向け研修サービス市場規模は5300億円に迫ると予想されており、増加傾向が続いている。

研修会社としては業界初となる「定額制」の導入やモバイルを活用した学習アプリの提供など、時代のニーズに応えるサービスの開発を続けるラーニングエージェンシー。同社取締役で企画開発本部本部長の田中敏志氏は、「1日に1000人以上の方が研修を受けにいらっしゃいますが、中には、学ぶことに消極的で意欲が低い受講生もいます。いかにして学びが必要だと気づかせ、行動を起こしてもらい、スキルアップという成果につなげていくかということを…

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