リテンションとしての育成環境は意識、行動、振り返りの体制整備がカギ
少子高齢化に伴って労働力人口が減少する一方、技術革新やグローバル化が進む中で、中堅・中小企業が抱える人材育成・活用の課題はどのように変化しているのか。そして、いかにして受講者の意欲を高めるのか、研修サービスを提供するラーニングエージェンシーに動向を聞いた。
AI時代の到来により、芽生え始めた危機感
田中敏志
矢野経済研究所の調査によると、2019年度の企業向け研修サービス市場規模は5300億円に迫ると予想されており、増加傾向が続いている。
研修会社としては業界初となる「定額制」の導入やモバイルを活用した学習アプリの提供など、時代のニーズに応えるサービスの開発を続けるラーニングエージェンシー。同社取締役で企画開発本部本部長の田中敏志氏は、「1日に1000人以上の方が研修を受けにいらっしゃいますが、中には、学ぶことに消極的で意欲が低い受講生もいます。いかにして学びが必要だと気づかせ、行動を起こしてもらい、スキルアップという成果につなげていくかということを…
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