『“やってみたい”を引き出すレッジョ・エミリア・アプローチ』

「教える」のではなく「共に考える」。子どもを権利ある市民と捉え、対話から学びを生み出すレッジョ・エミリア・アプローチの魅力と実践の手がかりを伝える。

土地と関係性から学ぶということ

『授業づくりと授業研究に活かす 学習科学入門』』

『“やってみたい”を引き出すレッジョ・
エミリア・アプローチ』


島村 華子 著
創元社、2026年1月
四六判、176頁、本体1,700円+税

私は現在、カナダのバンクーバーで、幼児教育者を目指す学生たちの指導に関わっています。クラスには留学生も多く、年齢や文化的背景もさまざまです。子どもを育てながら学び直している学生もおり、それぞれの経験や価値観が教室に持ち込まれます。そうした多様な声が交わる中で、学びとは一つの正解にたどり着くためのものではなく、対話を通して形づくられていくものだと日々実感しています。

近年、私自身が学び直しているのが、カナダの教育に深く根づく先住民の考え方です。人は自然や土地、コミュニティとの関係性の中で存在し、そのつながりの中で学びが生まれるという視点です。自然の中で対話を重ねる経験を通して、学びは教室の中だけで完結するものではなく、人や場所との関係の中で育まれていくものだという理解が、学生たちの中にも少しずつ浸透してきているように思います。

(※全文:2443文字 画像:あり)

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