『2030年の人事部 タレントインテリジェンスが経営を変える』

人事は人の管理から、経営全体のインテリジェント基盤になる。なぜ今、人事は「インテリジェンス」になる必要があるのか。

freecracy代表の国本和基です。このたび拙著『2030年の人事部』について、自著を解説する機会をいただき、心より感謝申し上げます。本稿では、本書を書いた背景と、私が考える「2030年における人事部の姿」、そしてそこに至るまでに企業が直面するであろう変化について、少し個人的な視点も交えながらお話ししたいと思います。

なぜ「2030年の人事部」なのか

『2030年の人事部 タレントインテリジェンスが経営を変える』

『2030年の人事部
タレントインテリジェンスが経営を変える』


国本 和基 著
クロスメディア・パブリッシング(発行)、
インプレス(発売)、2025年10月
四六判、280頁、本体1800円+税

本書の執筆に至った最大のきっかけは、ここ数年で急速に強まった経営と人事の間にある「違和感」でした。私はこれまで、日本および海外において、大手企業の人事責任者、経営層、HRテクノロジーの専門家と数多く対話を重ねてきました。その中で共通して聞かれたのが、「人事データは大量にあるが、経営判断に使えていない」「人材施策の成果を説明できない」という声です。

ERPや従来型のタレントマネジメントシステムは、社員情報を正確に「記録する」という点では非常に優れています。しかし、事業環境の変化が激しく、人材の流動性が高まる中で、「記録するだけの人事ではもはや経営を支えきれない」という現実が浮き彫りになってきました。私はこの状況を、「人事DXの第一章が終わり、次の章に入った」と表現しています。その次の章こそが、本書のテーマである「Talent Intelligence(タレント・インテリジェンス)」です。

(※全文:1602文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。