『STEAM教育をデザインする』課題研究を軸としたSTEAM教育の設計
近年注目を集めるSTEAM教育はなぜ必要なのでしょうか。社会的背景を踏まえつつ、STEAM型課題研究プログラムを中心とした教育実践と評価方法を整理し、実装に向けた視点を解説しています。
予測困難な時代において
求められる力とSTEAM教育
『STEAM教育をデザインする』
川越 至桜、大島 まり、齊藤 萌木 著
東京大学出版会、2025年12月
A5版、160頁、2,700円+税
21世紀に入り、生成AIやビッグデータ、ロボティクスといった急速な技術の発展は、社会の構造や働き方を大きく変化させています。同時に、地球温暖化や情報リテラシーの問題など、グローバル規模で複雑かつ正解のない課題が顕在化しています。こうした状況は、VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代とも言われるように、将来の予測が困難な社会を象徴しています。このような時代においては、よりよい未来社会の共創に向けて、自ら課題を発見し、探究や研究を通じて解決策を構想し、他者と協働しながら新たな価値を創造する力が求められています。
こうした教育の方向性は国際的にも共有されており、OECD(経済協力開発機構)が提唱する「ラーニング・コンパス2030」では、これからの教育は「知識・スキル・態度・価値」の統合に加え、「新しい価値を創造する力」、「対立やジレンマに対処する力」、「責任ある行動をとる力」といったコンピテンシーの育成が重視されています。
(※全文:2336文字 画像:あり)
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