文科省 SDGs達成の担い手育成推進事業に14団体を採択

文部科学省は、令和3年度の「SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業」の採択事業者を決定した。同事業は、新型コロナウイルスの流行や大規模災害等、予測不可能なことが起こる時代において、持続可能な社会づくりに対する関心とともに、SDGs達成のための教育(ESD)の推進の必要性がより一層高まっていることを踏まえ、SDGs実現の担い手に必要な資質・能力の向上を図る優れた取組に対する戦略的な支援を実施することを目的としたものだ。

文部科学省では「カリキュラム等の開発・実践」「教師教育の推進」「教育(学習)効果の評価と普及」「ユース世代の活動の推進」などを支援している。令和3年度は合計36団体の応募があり、下記の14団体を採択した。

(1)カリキュラム等開発・実践
・ESD実践の基盤となる公立学校の組織・カリキュラムのモデル開発
国立大学法人 静岡大学
・「人生ゲーム」を活用したSDGs担い手育成事業~みんなでつくるSDGs人生ゲーム~
株式会社タカラトミー
・南極・北極から地球の未来を考えるSDGs教材の開発
公益財団法人 日本極地研究振興会
・教員・学校・地域間の相互エンパワーメントによる「SDGsカリキュラム」の展開と評価方法の開発
国立大学法人 宮城教育大学
・「ESD for 2030」AICHIプロジェクト-学校と地域によるSDGsカリキュラム開発-
国立大学法人 愛知教育大学

(2)教師教育の推進
・北陸におけるSDGs達成に向けたeラーニング教材開発を中心とする教員等の人材育成
国立大学法人 金沢大学
・ESDを基軸とした質の高い幼児教育の推進と学校種間の接続~幼児教育の原理・理念からのESDへの提言~
国立大学法人 静岡大学
・グローブ(GLOBE)を活用したSDGs達成のための日本型教師教育実践モデルの開発と普及・発信
国立大学法人 東京学芸大学
・ESDティーチャープログラムの展開による教師教育の推進事業
国立大学法人 奈良教育大学
・ゲーミフィケーションを活用したSDGs教材・カリキュラムについて教員同士の学びあいを促す学習コミュニティの創造
学校法人 金沢工業大学
・地域と学校から発信する教師教育のためのデジタルプラットフォームの構築
国立大学法人 広島大学

(3)教育(学習)効果の評価と普及
・学校教員による持続可能な未来の担い手を育むための評価手法開発事業(第二期)
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)
・ESDの推進に向けた多様な評価に関する研究とその成果の普及
横浜市教育委員会

(4)ユース世代の活動の推進
・京(みやこ)でつむぐ、次世代の担い手による超実践型プログラムを通じた「ESD-SDGネットワーク」
公益財団法人 京都市環境保全活動推進協会

21.4.30news1

Photo by United Nations / UNESCO