ロジスティクス等を体系的に学び SC全体を俯瞰できる人材を育成

原材料調達から製品供給までのプロセス全体を管理、全体の最適化を行うSCMを担う人材育成は喫緊の課題だが、体系的に深く学べる教育機関は国内では少ないのが現状だ。流通経済大学は2025年8月下旬、社会人向けに「SCMプロフェッショナル人材教育プログラム」を開講した。

SC全体を俯瞰し判断できる
人材の育成が遅れている日本

矢野 裕児

矢野 裕児

流通経済大学 流通情報学部長・教授/物流科学研究所長
博士(工学)。大学時代は建築学を専攻し、都市計画を学ぶ。大学卒業後、日通総合研究所、富士総合研究所を経て、流通経済大学の教員となる。研究テーマは、ロジスティクス、物流、流通、都市計画。主な著書に『物流論 第3版』(中央経済社、共著)、近著に『間違いだらけの日本の物流』(ウェッジ、共著)がある。日本物流学会会長。

茨城県龍ケ崎市と千葉県松戸市にキャンパスを置く流通経済大学。今年60周年を迎えた同大学は日本通運株式会社(現:NX ホールディングス)の支援により開学した。開学以来、「実学主義」「教養教育」「全員ゼミ(少人数教育)」を教育における三本柱と位置づけ、実社会で即戦力となる人材の育成を理念としている。

ロジスティクスを核とした産学連携教育を展開し、広く産業界に貢献できる人材育成に力を注いできた中、2025年4月、リカレント教育センターを設立。8月下旬には「SCM(サプライチェーンマネジメント) プロフェッショナル人材教育プログラム」を開講した。

同プログラムは文部科学省「リカレント教育エコシステム構築支援事業」※1において「新時代の産学協働体制構築事業」として採択された。

(※全文:2509文字 画像:あり)

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