自動翻訳の時代に英語を学ぶ価値とは 技術の進歩と外国語学習のあり方
自動翻訳技術が進歩し、10年後には国際ビジネスなどの複雑な交渉事にも使えるレベルに達すると言われる。これによって、英語を学ばなくても良い時代は来るのか?また、ICT教育は効率的な英語学習を実現するのだろうか。今後の語学学習のあり方とその価値を探る。
翻訳技術の精度向上で
生まれる格差とは
稲垣 善律
自動翻訳の精度が上がれば、英語学習は不要になるのだろうか? 津田塾大学で第二言語習得論を専門とする稲垣善律准教授はこう語る。
「新聞・雑誌の記事や、ビジネス文書、学術文書などは翻訳システムでも問題が少ないかもしれませんが、砕けた表現を含む口語体の文章や会話などは、まだまだ課題があると思います。社会・文化・宗教などに関する背景知識や、文脈全体を理解する力がないと、正確に翻訳できない部分があるためです。また、ビジネスシーンなど重要なやりとりであればあるほど、やはり最終的なチェックが必要ですから、そのための英語力が求められることになります」
(※全文:2323文字 画像:あり)
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