企業や学校で広がるVRの可能性 リアルの代替ではなく超越へ

ゲームやeスポーツなどエンタメ領域で注目されてきたVR(バーチャルリアリティ)。市場の広がりとともに、学習教材や企業研修といった教育分野における研究・活用が進んでいる。企業や学校でVR活用が進むと、学びの形態はどのように変化するのだろうか。

急拡大するVR市場
教育分野への導入に注目

鳴海 拓志

鳴海 拓志

東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授
2006年東京大学工学部システム創成学科卒業。2008年同大学大学院学際情報学府修了。2011年同大学大学院工学系研究科博士課程修了。同大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教、講師を経て、2019年より准教授、現在に至る。バーチャルリアリティ技術と認知科学・心理学の知見を融合した研究に取り組む。博士(工学)。

富士キメラ総研の調査によると、VR・AR(拡張現実)表示機器の世界市場は、2030年には16兆1711億円と、10年で40倍以上に膨らむと予測されている。VRを専門に研究する、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授はこう語る。

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