副業から実務家教員を始める 大学や高専・高校で広がるニーズ

社会変化のスピードが激しい中で、高度な実務経験を備え、企業の第一線で活躍する人材による実践的な教育が一層求められている。新型コロナウイルスの影響で、テレワーク、オンライン授業の普及など働き方や教育が変化する中で、副業で実務家教員になる道が拓かれている。

広がる副業・兼業
高専が実務家教員参画を促進

新型コロナウイルスの影響で、テレワークの普及など働き方が変化した。そうした中で、副業・兼業が注目を集めている。2021年2月に実施した「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査」(帝国データバンク)によると、兼業・副業について、『認めている』(「積極的に認めている」、「やむを得ず認めている」の合計)企業は18.1%に達し、4年前の前回調査(2017年2月、10.4%)から7.7ポイント増加している。

コロナ禍の影響も無視できないが、2018年には厚労省が作成する「モデル就業規則」で「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」が削除され、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が策定されるなど、政府も働き方改革の一環として、副業・兼業を推し進めてきたことも背景にある。

Society5.0に向けて社会が大きく変化する中で、…

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