「できない人」を「できる人」に変える 行動科学マネジメントとは何か
「行動科学」は、企業の人材育成や学校教育において大きな注目を集めるキーワードだ。行動科学マネジメントの第一人者である石田淳氏が、その手法を解説する。
「多様化」に応えるマネジメント
石田 淳(いしだ・じゅん)
今、日本が「人口減少時代」のまっただ中にあることは、誰もが知ることです。
ビジネス界においては、中小、大手にかかわらずほとんどの企業が深刻な「人手不足」に頭を抱えています。若い世代を採用しようとしてもなかなか働き手が見つからない、採用できたとしても価値観の違いからか成果を出せない、すぐに辞めてしまう……。こうした現状から、各企業は新しいマネジメントの仕組みを模索しています。
時代の流れ、各人の価値観や雇用形態の多様化がさかんだからこそ、それらに左右されない、「誰にでも通用する」再現性のあるマネジメントが、今本当に求められているマネジメントのかたちでしょう。
これに応えうるマネジメント手法として注目されているのが、「行動科学マネジメント」です。
そもそも行動科学マネジメントは、アメリカの心理学者B・F・スキナーが唱えた…
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