高等教育の常識を覆すミネルバ大学

校舎を持たず、4年かけて7都市を巡って授業を行うミネルバ大学。創立から4年で世界160ヵ国超から約2万人が受験し、合格率1.9%という全米最難関校になった。入試も、授業も型破りのミネルバ大学が目指すものとは?

山本 秀樹 氏

山本 秀樹

ミネルバ大学日本連絡事務所元代表
2008年ケンブリッジ大学経営学管理学修士(MBA)。2014年にミネルバ大学の存在を知り、コンタクトしたことがきっかけで、日本連絡事務所代表を務める。2017年、ミネルバ大学で得た「教育の再創造」をより多くの人に発信するため同事務所代表を辞し「Dream Project School」を立ち上げる。主な著書に「次世代トップエリートを生み出す 最難関校 ミネルバ大学式思考習慣」など。

2014年の創立からわずか4年、世界160ヵ国超から約2万人が受験するまでになった超人気大学がある。サンフランシスコを拠点とするミネルバ大学だ。合格率はわずか1.9%で、今や名門とされるハーバード大学、イェール大学、スタンフォード大学などを上回る全米最難関の大学と言われている。

シリコンバレーの起業家、ベン・ネルソン氏とハーバード大学の元社会科学学部長、スティーブ・コスリン教授が立ち上げたこの大学は、「高等教育の再創造」を掲げている。その言葉通り、ミネルバ大学は「大学教育」の常識や慣習をことごとく覆す存在である。

入学審査に際して、国籍や人種、性別などに配慮した「特別枠」はなく、定員も…

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