高等教育の常識を覆すミネルバ大学
校舎を持たず、4年かけて7都市を巡って授業を行うミネルバ大学。創立から4年で世界160ヵ国超から約2万人が受験し、合格率1.9%という全米最難関校になった。入試も、授業も型破りのミネルバ大学が目指すものとは?
山本 秀樹
2014年の創立からわずか4年、世界160ヵ国超から約2万人が受験するまでになった超人気大学がある。サンフランシスコを拠点とするミネルバ大学だ。合格率はわずか1.9%で、今や名門とされるハーバード大学、イェール大学、スタンフォード大学などを上回る全米最難関の大学と言われている。
シリコンバレーの起業家、ベン・ネルソン氏とハーバード大学の元社会科学学部長、スティーブ・コスリン教授が立ち上げたこの大学は、「高等教育の再創造」を掲げている。その言葉通り、ミネルバ大学は「大学教育」の常識や慣習をことごとく覆す存在である。
入学審査に際して、国籍や人種、性別などに配慮した「特別枠」はなく、定員も…
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