対話型AI面接サービス 業務改善にも期待

対話型AI面接サービスShaiN

対話型AI面接サービスShaiN

株式会社タレントアンドアセスメントは、四日市市役所が対話型AI面接サービスSHaiN(以下、SHaiN)を試験導入したことを、1月8日に公表した。地方自治体におけるSHaiN導入は、四日市市が初めてとなる。

対話型AI面接サービスSHaiNは、タレントアンドアセスメントが開発した戦略採用メソッドをもとに、人間の代わりにAIが採用面接を実施することで、人間が行う面接で課題視されてきた評価のばらつきが改善され、採用基準の統一、先入観のない公平公正な評価を実現する。

受検者はスマートフォンを利用し、24時間365日、どの場所(一部の国・地域に例外あり)でもAIと対話しながら面接をすることができ、日程による受検辞退などの機会損失を減らせることも可能だ。

また企業側は評価レポートの結果などを参考に、対面の面接時には候補者ごとに適した質問を投げかけたり、候補者の特徴に合わせた動機付けをしたりすることで、内定辞退防止に活用することができる。

四日市市役所では、業務改善を通じた働き方改革を推進すべくAI活用の検討が進められている中で、人事課が着目をしたのがHR-techを活用した面接手法だった。

期間に定めのある嘱託職員(令和2年度からは会計年度任用職員)の面接試験を行う過程において、「面接に複数名が関わることによる評価のバラツキがある」「対面面接ではどうしても心理的なバイアスがかかってしまう」「面接実施期間に限りがあり、実施後の評価にも時間がかかる」などの課題があり、これらも含めテクノロジーの活用により解決できればと複数の面接手法の検討がされた。

その結果、SHaiNの特長でもある『客観性のある評価基準』により公平公正な評価ができること、さらに面接の回答内容をテキスト化した『面接評価レポート』を活用しての面談実施やエビデンスが残せる、という点などが高く評価され、今回の試験導入に至ったという。

四日市市役所の人事課からは、

「約5,600名という多くの職員が従事する四日市市において、期間に定めのある嘱託職員は約240名です。今回は、そのうちの一部職員を対象にSHaiNを試験導入いたしました。限られた面接時間で職員とのコミュニケーションと評価を行うのは限界があります。今回SHaiNを導入することで、市職員の労働時間短縮や負担軽減をできればと考えています。今後は今回の結果を検証し、どのような活用方法ができるかなども検討しながら、業務工数の削減とともに質の高い業務推進を目指してまいります」

とコメントが寄せられている。