187大学、後期の遠隔授業は半分以上 文科省再調査

文部科学省は12月23日、大学等における後期等の授業の実施状況に関する調査の結果を公表した。授業の半分以上を遠隔で行っている大学は、調査対象校の約半数の187校に上ることが明らかになった。

同調査は、9月時点において対面授業の実施割合について「半分未満」と回答した大学及び高等専門学校を対象に再度実施された。調査対象校377校のうち約半数の190校(50.4%)は、授業全体の半分以上を対面授業で実施していることが分かった。残りの187校(49.6%)は対面授業の実施割合が半分未満で、うち65校は「全面遠隔」もしくは「ほぼ遠隔」だった。半分以上を遠隔授業としている大学のうち、ほぼ全てもしくは大多数の学生が「授業の形態等について理解・納得している」と回答している大学は158校(84.5%)に上った。

対面授業の実施割合が半分未満の187校の都道府県別内訳は、東京都80校、埼玉県13校、千葉県12校、神奈川県10校で、半数以上を首都圏の大学が占めている。文科省は各大学に対し、感染防止策を講じた上で対面授業を検討してほしいとしているが、地域や大学ごとに感染リスクなどの状況が異なり、対応に苦慮する大学が多い。

20.12.24news1

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