芝浦工業大学の先進的な大学改革、社会のニーズに応える人材育成へ

芝浦工業大学は、工学部の学科を廃止して縦割り組織を変える新たな組織改革を打ち出すなど、多様な改革を進めている。2021年4月に学長に就任し、改革を牽引する山田純学長に話を伺った。

縦割り組織を変える教育研究改革

山田 純

山田 純

芝浦工業大学学長
博士(工学)。東京工業大学生産機械工学科卒、同大学院理工学研究科博士課程中退。同大学工学部生産機械工学科助手、山梨大学工学部機械システム工学科助教授を経て、2005年に芝浦工業大学工学部機械工学科教授。SIT総合研究所長、先端工学研究機構長、工学部長、理事等を経て2021年4月から学長に就任。

国立大学法人が大学を経営体とする大学改革を積極的に推進している中で、私立大学においても大学改革の波が押し寄せている。

芝浦工業大学は、歴代の学長の下、積極的に改革を推進し、2014年度には私立理工系大学で唯一の「スーパーグローバル大学創成支援事業」採択校としてグローバル化を先導し、2020年度「私立大学等改革総合支援事業」の全4タイプ(『Society5.0』の実現等に向けた特色ある教育の展開、特色ある高度な研究の展開、地域社会への貢献(地域連携型)、社会実装の推進)に選定されるなど、私立大学における先進的な大学改革を実行している。

山田純学長は同大学において、学長補佐、評議員、工学部長、理事(施設担当)等を歴任し、…

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