未来を予測、2039年に向けた関西学院大学の大学改革とは?
中央教育審議会の委員を務めながら、3期9年にわたり関西学院大学の学長として、様々な改革を進めてきた村田治学長に、これまでの取組みやこれからの大学の在り方などを伺った。
2021年4月、関西学院大学では理工学部から、理学部・工学部・生命環境学部・建築学部の理系4学部に改組した。この学部再編は、2018年度に作成した「Kwansei Grand Challenge 2039」という2039年の未来予測からバックキャスティングする形で策定された中期総合経営計画に基づいて実施された。
この計画策定を主導し様々な改革を行ってきた学長の村田治氏に、3期9年の学長での経験と今後の展開について、お話しを伺った。
未来予測からのバックキャスティングした大学改革

村田 治
関西学院大学 学長
経済学博士。関西学院大学大学院経済学研究科博士課程後期課程単位取得退学。1989年関西学院大学経済学部助教授を経て、1996年教授。2002年教務部長、2009年経済学部長、2012年高等教育推進センター長を務め、2014年より関西学院大学学長。2017年より中央教育審議会委員。その他に、日本私立大学連盟副会長(2016年~)、大学基準協会副会長(2019年~)、あしなが育英会会長代行(2022年~)。
「Kwansei Grand Challenge 2039」の大きな特徴は、創立150周年を迎える2039年の未来を予測(図表1参照)し、外部環境分析を行い、長期戦略から実施計画に落としこんだ中期総合経営計画であることである。村田氏は、「大学における第3の危機」を指摘する。
(※全文:2935文字 画像:あり)
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