日本の社会科学の改革を牽引し持続可能な未来に向けた拠点形成へ
「日本の社会科学の改革を牽引し、持続可能な未来に向けて架橋する拠点の形成」を目指す一橋大学。人事ガバナンスの強化などにおいて、リーダーシップを発揮する中野学長に、今後の戦略などを伺った。
2025年に創立150周年を迎える一橋大学は、わが国の社会科学研究をリードする大学である。今年度からソーシャル・データサイエンス学部・研究科が新設され文理融合を進めていく中で、「日本の社会科学の改革を牽引し、持続可能な未来に向けて架橋する拠点の形成」を目指されている。
その中で中野学長は学際的・部局横断型の研究の強化や人事ガバナンスの強化において、リーダーシップを発揮されている。社会が大きく変化する中で、一橋大学がどのような戦略を実行していくのか、中野学長に話を伺った。
社会科学系の研究大学としての
伝統と強みを生かした戦略
中野 聡
一橋大学の源流は、明治8年に開設された商いの仕方を学ぶ商法講習所にある。「建学の時からグローバル人材の育成や社会課題の解決に資する研究を志向し、現実に即した地に足がついている実学を行ってきた伝統が最大の特徴」と中野学長は語る。
また中野学長は「ひらく、つどう、つなぐ。」というユニークなスローガンを掲げている。「ひらく」とは大学の知的資産を社会に開いて好循環を確立すること、「つどう」とは多様な学生・教員が集まるキャンパス環境を作ること、「つなぐ」とは社会連携を進めることである。
また人間社会・地球社会の課題解決に向け、中野学長が掲げるキーワードは、近年一橋大学が教育面で力を入れてきた「国際化」と、…
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