地域中核大学のあるべき姿とは?夢を魅せ続ける新潟大学の改革

全国で大学改革が進む中、「地域の人々に夢を魅せ続けることが地域の大学の役割」と話す新潟大学理事・副学長の川端和重氏。新潟大学の将来ビジョンと地域中核大学のあるべき姿を伺った。

新潟大学のあるべき姿を示した
「新潟大学将来ビジョン2030」

川端 和重

川端 和重

新潟大学 理事・副学長
1980年北海道大学理学部物理学科卒業後、1982年北海道大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了、1985年北海道大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程修了。理学博士。同年出光興産株式会社中央研究所入社。1994年に同社を退職し、北海道大学大学院理学研究科物理学専攻助教授に着任。2002年同大学院理学研究科生物科学専攻(高分子機能学)教授を経て、2010年同大学院先端生命科学研究院長。2013年同大学理事・副学長。2018年より現職。産学・地域連携および人材育成(博士人材を含む)を中心に国立大学改革を推進するリーダーとして次々と新たな企画に挑戦し続けている。

日本の国立大学はどうあるべきか? 新潟大学は地域に対してどうアクションしていくべきか? 文部科学省科学技術・学術審議会や中央教育審議会をはじめ数多くの国の委員を歴任し、地域中核・特色ある研究大学の代表でもある新潟大学の川端和重理事の問題意識の原点は常にそこにあった。

2022年2月、総合科学技術・イノベーション会議において「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」が決定された。

地域と地域中核大学はその存在意義を改めて問われており、1949年に新制国立大学として発足した新潟大学においても例外ではない。

新潟大学は、2021年3月に公表された第4期中期目標(2022年度~2027年度の6年間)の前文に以下のように…

(※全文:3022文字 画像:あり)

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