「良いエコひいき」による名工大の大学改革

産学連携に一層注目が集まる中、産学官金連携機構を立ち上げた名古屋工業大学。同機構長の江龍修理事・副学長に、大学改革について話を伺った。

江龍 修

江龍 修

名古屋工業大学 理事・副学長
筑波大学工学研究科物質工学博士課程修了。工学博士。専門分野は電子・電気材料工学など。名古屋工業大学工学部助教授、工学研究科教授等を経て、理事・副学長に就任。2017年に名古屋工業大学で産学官金連携機構を立ち上げ、同機構長を務める。

江端 新吾

えばた・しんご/東京工業大学総括理事・副学長特別補佐/ 戦略的経営オフィス教授、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局上席科学技術政策フェロー。文部科学省科学技術・学術審議会「研究開発基盤部会」の委員等を歴任。

植草 茂樹

うえくさ・しげき/公認会計士(事業構想修士、東京工業大学特任専門員、東京農業大学客員研究員)。大手監査法人教育セクター支援室にて会計監査・経営支援を経験後、独立。文部科学省「国立大学法人会計基準等検討会議」委員など歴任。

国立大学法人名古屋工業大学は、1905(明治38)年に官立の名古屋高等工業学校として創設された。終戦後、新しい学制の理念に基づいた再編を求められ、「産業界の要望する活きた問題をとらえ、解決するために学術の根を深くおろす」ことができるよう、総合大学に組み込まれるのではなく、愛知県立工業専門学校と手を取り合うことで、新制名古屋工業大学に生まれ変わる道を選び今日に至っている。

今回は、名古屋工業大学(以下、名工大)の研究企画・評価・財政基盤強化企画担当で、産学官金連携機構長でもある江龍修理事・副学長(以下、江龍理事)に、群雄割拠の東海地方において国立大学法人としての生き残りをかけた名工大の大学改革について伺った。

(※全文:2813文字 画像:あり)

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