これからの企業内研修は「経営管理」から「事業構想」へ

新規事業を創出し続ける組織に変革していくには、イノベーターが必要だ。組織内にいる潜在的なイノベーターを起動させる、新たな人材育成の本質を紹介する。

小野 淳哉(おの あつや)

小野 淳哉(おの あつや)

パナソニックにて、30年間一貫してソリューション事業を推進。放送システムの局設備事業責任者、システム系新規事業推進センター所長を経て、人材開発カンパニーにて、新規事業創出のビジネススクールの企画・開発・講師を実践し、社内イノベーション人材を育成した経験を持つ。

平成の時代に、日本企業は活力を失ったと言われる。事実、現在世界の株式時価総額TOP20に日本企業は入っておらず、一人当たりのGDPも4位から26位へと順位を落とした。日本の産業構造は、30年前と比較してほとんど変わっておらず、既存の延長線上にゴールを求める事業活動を、日々繰り返しているように映る。

一方で事業環境は2つの観点から大きく変化している。一つは、グローバル競争の中で、顧客への提供価値を創造していくためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用していくことが今や必要条件となっていること。もう一つは…

(※全文:1713文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。