教育×テクノロジーの可能性 新興国で進む、教育のオンライン化

英・オンライン教育スタートアップ『Quipper(クイッパー)』を共同創業し、約9年間、オンライン教育に携わった後、2019年に『Manabie』を創業。東南アジアを中心にオンライン学習アプリの提供や学校のオンライン化をサポートする本間拓也氏。教育×テクノロジーの可能性と、海外の EdTech の現状を聞いた。

アクセスから質へ焦点を移す

──元 DeNA 創業メンバーの渡辺雅之氏と共同で英・ロンドンで「Quipper」を創業されました。そのきっかけ、経緯についてお聞かせください。

本間 拓也

本間 拓也

MANABIE INTERNATIONAL PRIVATE LIMITED
代表取締役
オンライン教育サービス Manabie(マナビー)の創業者/CEO。シンガポールを拠点に、世界中の学校のオンライン化をサポートしている。創業1年で6.2億円調達。前職はオンライン教育サービス Quipper を英国ロンドンで共同創業。2015年にリクルートに M&A し、日本ではスタディサプリ、海外(インドネシア、フィリピン、メキシコ)では Quipper のブランドで展開。世界中で累計1,000万人以上の生徒、50万人を超える先生に使われるサービスに成長。山形県出身。東京大学経済学部中退。英国 University College London 卒業。

私は東京大学経済学部を2年で中退し、英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンに留学しました。留学を決めた当時、iTunes やオープンエデュケーションみたいなものが広まりつつあり、地方にいながら世界の最先端の教育にアクセスできる時代になったのを実体験として感じていました。オンラインがどう世界を良くしていくかといった所に注目する時に、教育が1つ、面白い観点としてあると思っていました。

ロンドン時代には世界を旅し、インドやアフリカなどで、学校に行くのに2時間かかり、ようやく学校に着いても先生が来ていないことが頻繁にある状況を見ました。ただ、そうした人たちにもスマホは広がっており、インターネットでスマホに世界最高の教育を届けることができれば、すごく大きな変革のきっかけになるだろうと感じていたところに…

(※全文:4089文字 画像:あり)

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