視座の高い次世代のリーダーを育む、〈好き〉を探求できる環境づくりを

学校現場に社会人を送り出す TFJ(Teach For Japan)を立ち上げた松田悠介氏。スタンフォード大学での出会いを機に海外進学をサポートする Crimson Education Japan 代表に就任。2020年4月からはオンラインインターナショナルスクール Crimson Global Academy を展開する。

多様性豊かな環境で、感性や直感を育む

──Crimson Education Japan では海外進学を支援していますが、海外進学の重要性について、どうお考えですか。

松田 悠介

松田 悠介

株式会社 Crimson Education Japan 代表取締役、Crimson Global Academy 日本代表
大学を卒業後、体育教師として中学校に勤務。その後、千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。卒業後、PricewaterhouseCoopers Japan にて人材戦略に従事し、2010年7月に退職。退職後、Learning For All を設立し、2014年に独立法人化。2012年からは Teach For Japan を創設し、2016年6月に CEO を退任。2018年6月にはスタンフォードビジネススクールで修士号を取得。2018年7月にスタンフォード大学の客員研究員に着任。

AI 社会に対応できる人材、そしてグローバルに対応できる人材が、強く求められる時代になっています。そうした人材を育てるために、海外進学は非常に重要な要素になっていくと思います。

日本の人口は40年後には、1億2000万人から8600万人へと縮小し、高齢化率は40%になっていきます。マーケットは縮小し、縮小マーケットに人は投資しません。投資が減ればイノベーションも起こりにくくなります。一方で世界の人口は、72億人から100億人へと増えていく。成長できる環境は世界にあり、グローバルマーケットでしっかりと戦っていける、あるいは価値を生み出せる人材が求められていくわけです。

構造化できるものは AI が代替えしていくなかで、人に求められるのは感性や直感です。それは多様性の中でこそ大いに育まれます。多様性が豊かで、かつ最先端の研究が行なわれているグローバルな環境で学ぶという意味において…

(※全文:3957文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。