AI型教材Qubena(キュビナ)の生みの親が語る、個別最適な学びの未来

生徒1人ひとりの習熟度に合わせて最適な問題を出題する AI 型教材 Qubena(キュビナ)。中教審の『令和の日本型学校教育』中間まとめでは、『全ての子どもたちの可能性を引き出す〈個別最適な学び〉』がキーワードとなっている。Qubena の生みの親である神野元基氏にその勘所を聞いた。

個別最適化された学びに向け、教育業界全体で取組みを

──年度内にほぼ全国の小中学校で1人1台端末の実現が見込まれています。

神野 元基

神野 元基

株式会社 COMPASS ファウンダー、
合同会社 LINKALL 代表
慶應義塾大学総合政策学部在学時より起業家として活動。シリコンバレーで起業した際に「シンギュラリティ」に出会ったことがきっかけで、2012年に株式会社 COMPASS を設立し教育業界に飛び込む。著書に『人工知能時代を生き抜く子どもの育て方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。2019年より中央教育審議会・臨時委員に就任。

「GIGA スクール構想」により、全国で一気にタブレット端末の配備が進んだ背景は、コロナ禍による「学びを止めない」ための危機感が各自治体で高まったことにあります。コロナ禍による再度の休校も考えると、学びを止めないために ICT 機器を使いこなすことは最低限必要な課題ですが、ICT による変革に学校教育がどう対応していくかが次の課題になります。例えば、オンラインで授業を受けた場合の出席認定の在り方など、授業以外にも様々な課題について議論を進める必要があります。

コロナ禍で GIGA スクール構想は、前倒しされましたが、元々…

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