好奇心とチャレンジ精神を育み、生涯学び続ける人を作る

昨年末の経団連の提言では「大学に期待する教育改革」にリベラルアーツ教育が挙げられた。日本におけるリベラルアーツのパイオニアと言える国際基督教大学(ICU)。学長の日比谷潤子氏に、真のリベラルアーツ教育とは何かを聞いた。

日比谷 潤子

日比谷 潤子

国際基督教大学学長
博士(言語学)。ペンシルヴェニア大学大学院博士課程修了。ダートマス大学客員准教授等を経て、国際基督教大学着任。コロンビア大学大学院客員教授も担当。教養学部語学科長、教学改革本部長、学務副学長等を歴任し現職。

2年次までに学びたいことを見つける

──技術革新が急速に進化する中で、教育界、経済界の両方から、リベラルアーツ教育の必要性が問われています。なぜ、今、リベラルアーツ教育が、ここまで注目されるのでしょう。

ひとつは、専門教育の行き詰まりが大きいと思います。将来に対して目標を持つのはもちろんいいことで、そのために専門分野をしっかりと学ぶことは間違いではありません。しかし…

(※全文:4015文字 画像:あり )

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