社会構想通信:院生が語る、実務教育研究科で得られる学びとは

在学生インタビュー

実務教育研究科に在籍する院生のリアルな声をお届けします。
今回は都内の私立中高で教員を務める立原さんにお話をうかがいました。

立原 寿亮氏(たちはら・としあき) 武蔵野大学附属千代田高等学院・千代田国際中学校 教諭

Q1.実務教育研究科への入学動機を教えてください。

自身の実務について、これからの「よりよいあり方」を見つめ直し、新しい価値観を産み出せる人材になりたい! と考えたのがきっかけです。

現在私立中高で働いています。これまで学校教育や先生方が大切にしていた価値観や今後も生かすべきことを他業種の人々との交流や知見を吸収しながら、これまでの実務経験を自分なりに言語化できるこの大学院を選びました。

多種多様な企業や働き方をしている他の院生から、新しい知見や「学校教育」以外の知見を吸収し、自身の実務領域にどのように実装できるのかについて学ぶことができるこの大学院に入学できたことは何よりもありがたいことです。オンライン履修も対面での受講も可能で、学び方が社会人の生活に最適化されていることも入学の決め手になりました。

Q2.研究テーマを教えてください。

「現職教師の『学び』経験とその契機の『共通項』とは」と題し、中学高校のさまざまな世代の先生方にインタビュー調査を行った成果を専門職学位論文にまとめる予定です。

具体的には、日々多忙を極める学校現場において、どのような視点をもって過ごすことができれば、学びそのものを確保できるのかという観点から、実務につながる形での論文執筆を検討しています。学校教育外の視点を先生方や他の院生から学びながら、自身が漠然と実務現場の中で疑問や関心があったことを言語化していく作業を進めつつあります。

Q3.おすすめの授業は何ですか。

1)実践と理論の融合
実務教育研究科でのテーマを体現したような授業です。理論が理論の中でだけ、あるいは実践が実践の中でだけ往還するのではなく、新しい知見を実務現場にどのように応用できるか、自分の構想する理論がどのようにして実践可能なのか、言語化できるようになる授業です。大学院での学びがその机上におさまらず、現場での実装を考えるにあたって、どのような視座が重要か考察を深めます。最終講では、本科目の履修を通じて、自身の研究関心がどのように実装可能になるのか、プレゼンテーションを行ったのですが、その過程を通じて、より深く、自身の研究関心を言語化することができました。

2)探究基礎演習・探究演習
全員必修のゼミです。1年次には、先行研究の探し方や読み取り方、論文の書き方を実際にワークや発表・ディスカッション形式を行いながら進めていきます。2年次は各自の研究領域に合わせてゼミを選択し専門職学位論文の完成を目指します。その他、都度、報告会や審査会があり、ゼミ外で先生方や他の院生からきめ細やかなフィードバックをもらうことができます。このような学習機会があるため、今まで論文を書いたことがなくても自然と執筆が可能なカリキュラムになっています。オンラインでも対面でも随時質問や面談ができることも、ありがたい点です。

また、正規の授業時間外にも、自主ゼミ勉強会や懇親会など交流機会があり、卒業後もつながるネットワークも整備されているなど、社会人のニーズを満たしてくれるこのような場に大変満足しています。

自由参加の自主ゼミ「読書会」の様子

Q4.実務教育研究科修了後のキャリアイメージを教えてください。

まずは、職場の「暗黙知」を言語化できる人材になりたいです。マニュアルになっていない多種多様な知見の中から、課題や展望を見出せるように職場内コミュニケーションを創造できるようになることを目指しています。その過程で、これからの職場の「よりよいあり方」を見出していきたいです。そして、私立中高教員として職員間の学びをどのように改善すれば生徒にとってよい効果が生じるのか、それはどのようなチーミング(Teaming)で実現可能なのか検討していきます。さらに、既存のよい部分も生かしつつ、現代的に対応が求められている新しい教育観へのアップデートができるよう、周囲に対しても働きかけられる人材になりたいと考えています。そういったプロセスを通じて、日本の学校教育の先行事例のような教育実践を積み重ねていきたいと考えています。

7月のオンラインセミナー 第2回 不確実な社会を生き抜くシリーズ
不確実な時代に求められるリカレント教育
~知識のフォロワーから知識のリーダーへ~

社会や組織の直面する課題はますます複雑化しています。そうした状況において「学校教育がそれから先の人生を支える」という従来の人生観は限界を迎え、いまやあらゆる社会人が継続的な「学び直し」に取り組む必要性が指摘されています。

今回のセミナーでは、「知識のフォロワー」体質を脱却し、「知識のリーダー」となるためにどのような「学び直し」が求められるか、知識社会学の専門家でもある川山竜二 実務教育研究科長が解説します。

日時:2022年7月24日(日)11:00~12:30
費用:無料(事前予約制)
会場:オンライン
対象:学び直し、リカレント教育にご関心のある方
   成人教育にご関心のある方
   実務教育研究科にご関心のある方
   ※実務教育研究科 説明会を含みます。
   ※アーカイブ配信はありません。

申込はホームページから受付中

学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。社会人の皆さまが培ってきた実務経験をより実り豊かなものにするため、実務教育研究科とコミュニケーションデザイン研究科において、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修業年限を経て、修士号の取得を目指します。

研究科・学位
実務教育研究科:
実務教育学修士(専門職)

コミュニケーションデザイン研究科:
コミュニケーションデザイン修士(専門職)

問い合わせ先
TEL 03-3207-0005
東京都新宿区高田馬場1-25-30
(高田馬場駅 JR3分、東西線1分)

SNSアカウント
TEL 03-3207-0005
Facebook:https://www.facebook.com/mics.ac.jp/
Twitter:https://twitter.com/mics_pr

詳しくは、本学HPをご覧ください
https://www.socialdesign.ac.jp/
説明会・個別相談 実施中
https://www.socialdesign.ac.jp/events/20220731/