社会構想大学院大学で学位授与式 「知」の社会実装へ、人材を輩出

学位授与式 コロナ禍で44名が修了

社会構想大学院大学は3月21日に学位授与式を挙行しました。昨年4月に大学名称を変更してから初めての修了生が誕生し、2研究科あわせて44名の方が学位を授与されました。これをもって本学の修了生は、2017年の開学以来累計で157名となります。

吉國浩二学長からは、「この2年間はコロナ禍の影響が続いた中で、しっかりと学位学修を終えられた皆さんの努力に敬意を表したいと思います」と、祝福と激励の言葉が贈られました。学位を授与された修了生総代は、「2年間ここで学びながら、社会課題に向き合い、解決、改善するために行動を起こす必要性を再認識しました。修了後はそれぞれの置かれた社会において、学位に恥じない重要な役割を担うことができる人材として次のステージに進んでまいります」と、今後の抱負を述べました。修了生たちは、それぞれの研究で得られた最大の成果である「知」の社会実装を目指し、2年間の学業・研究を称えあいながら新たなスタートを切りました。

Society 5.0と呼ばれる現代社会では、あらゆる知識を進化・融合させ、課題解決のための新たな知識を創造することが求められます。自らが特定の実務領域の専門家となるだけでなく、既存の学術知と自らの実践知を融合し、新たな知の体系を構築したうえで、それを普及・伝達・継承する能力があらゆる領域において求められているといえます。実務教育研究科は、知識を社会の財産へと昇華するための学びの場として、これからの社会を支える新しい学びを作り出す人材を養成していく所存です。

<現役院生の声>
ここでしかできない研究
納得と確信を持って業務に生かしたい

濱田 礼子

濱田 礼子(はまだ・れいこ)

個人事業主
実務教育研究科2期生(2022年度入学)

日本人とのコミュニケーションに悩む上級日本語学習者が学び足りないものは何だろう。日本語教育に携わる私は、この疑問に対し教科書内にある会話文末「…」三点リーダに注目しました。ここに日本人が言わない日本人観があると考えたからです。国私立の大学院の面接では「先行研究がないから価値がない。それは博士で研究すればいい」という回答ばかりでした。大学院で研究するとは何か。この最大の疑問に答えてくれたのが本大学院です。

私が研究したい内容は価値がないのではなく、その観点ではないことや解決できない問題は実は理論を知らないだけかもしれないと気づかせてくれたのが、「知識社会学」「知の理論」です。珍しい科目ですがどの専門分野でも必ず「知」は欠かせません。そして実務教授の授業は新鮮な学びです。日本語教育では成人の学習者に新鮮な授業デザインを提供できる「成人教育」「I D」「I C T教育」「現代教育事情」「教育産業」「ラーニングイノベーション」「教育社会学」「ナレッジマネージメント」の授業が役立っています。

今、仕事の評価が上がり依頼が増えています。知識は繋がり専門分野で縦断されるのではなく横断的に研究できることが本大学院の良い点です。またオンラインか対面か授業寸前で決められ、更に後日録画視聴で勉強できることで「家族、仕事、学び」の時間と環境は整い学び続けることができます。本大学院で学ぶことで「納得と確信」を持って丁寧に人々と関わっていきたいです。

毎日、多くの文献を読んで脳が捻じれるような刺激です。自分の考えは単なる呟きではない。その証明が専門職学位論文を書き上げることです。まだまだ53歳!学び続ける機会をいただき、多くの方々に感謝申し上げます。

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。知識社会における新たな教育を実装する「実務教育研究科」と、理念を基軸にしたコミュニケーション戦略を探究する「コミュニケーションデザイン研究科」を両輪として、教育・研究・社会貢献活動に取り組んでいます。授業は平日夜間と土曜日に開講し、全国からオンラインでも受講可能です。

実務教育研究科
実務領域に関する教育・人材育成の高度専門職業人を養成

コミュニケーションデザイン研究科
コミュニケーション部門(広報・営業・企画・マーケティング等)のプロフェッショナルを養成

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