教員インタビュー 〜実務家教員として、課題解決に役立つ実践的授業を提供
教員インタビュー
実務教育研究科で教鞭を執る教員を紹介します。
今回はナレッジ・マネジメントなどを専門とする田原祐子先生にお話をうかがいました。
田原 祐子
Q1.専門領域・担当科目について教えてください。
専門分野は、ナレッジ・マネジメント、人材育成、組織開発、チェンジマネジメントであり、実務教育研究科では「人材育成の基礎」、「学習する組織」、「ナレッジ・マネジメント」の3科目を担当しています。
私は長年、実務家として、上場企業から零細企業まで、さまざまな企業、学校、幼稚園、病院、介護施設、士業、伝統工芸社等で多岐にわたるプロジェクトを手掛けてきました。これらのプロジェクトでは、「暗黙知を形式知化」し、そのナレッジを活用して人材を育成します。組織でナレッジを共有し、「学習する組織」を構築して組織のPurposeがひとつ(alliance)になった状態で、組織変革や新規事業の立ち上げを完遂していきます。
Q2.なぜその領域を専門にしようと思われたのですか。
日本では背中を見せて育てる方式、OJT中心ですが、私がもといた外資系人材企業では、非常にシステマティックに人を育てます。このような日本の人材育成のあり方を変え、組織で成果があがる本当の喜びを伝えたいと思ったからです。
Q3.学生との関係で大切にしていることは何ですか。
理論を提供するだけでなく、社会人学生の皆様にとってご自身の「組織の課題解決」に役立つ、実践的な授業となるよう心掛けています。また、最終授業では、皆様が授業で学んだ理論を活用し、ご自身の組織の課題解決のための提案を発表していただきます。そのためにも、皆様一人ひとりの考え方や、組織の中でどのような立場なのかなどもお聞きし、ご本人が「課題にどう取り組みたいか、何を変革したいか」を理解するよう心掛けています。
また、組織で提案を通すためには、トップマネジメントが納得できるような説得力が必要であり、成果が見込める実現可能な内容でなくてはなりません。ストレートなアプローチが難しいケースには、社内稟議のあげ方、発表資料の文章等にもアドバイスをしています。「社内で賛同者が現れました」「予算がつきました」「取締役会でプレゼンが通りました」といったうれしい報告をお聞きできることも、うれしく思います。
Q4.入学を検討されている方へメッセージをお願いします。
本学の魅力は、実務家教員とアカデミックな教員がバランスよく授業を受け持ち、理論と実践双方の立場から、他にはない、実践的な学びの場であることだと感じています。また、既に社会で活躍されている学生の皆様が集い学ばれているため、グループワークでは実践現場のプロジェクトさながらの臨場感があり、さまざまな業種業態の課題や現状を知り、その解決策を考察することができます。ご自身が属している組織とは異なるケースにおいても、これらが視野を拡げるよい機会となり、その学びを抽象化すれば自らの学びとして活用することもできます。実務教育研究科に入学されれば、きっと学習や研究のおもしろさを再発見されることでしょう。ぜひ、ご一緒に、エキサイティングな学習・研究に挑戦してまいりましょう。
社会人大学院の入学試験
主体性や意欲、論理的思考力などを評価
4月に向けて入学試験を順次実施しています。実務教育研究科では、事前の提出書類と筆記・面接試験で選考を行います。事前の提出書類は、おもに入学志願票・研究計画書の2点です。研究計画書は、入学後に取り組みたい研究テーマや日々の業務のなかで抱く課題感について執筆するものです。研究の目的や研究により解決したい課題、そのための研究方法などをまとめます。書類提出はすべてオンラインで完結します。
筆記試験は与えられた課題から1問を選択し、800字程度で論述するものです。現代社会の動向や、教育・人材育成・知識の社会的役割に関する問題で、正解はありません。論理的思考力や基礎的知識などを評価します。なお、所属組織の長による推薦状を提出する場合は、筆記試験は免除となります。
その後、研究計画書の内容や受験者の社会人経験等について、25分程度の面接で総合的に考査します。面接官は、受験者の主体性や意欲、基礎的知識、知的好奇心・社会的役割意識を判定しています。受験者のほとんどが社会人のため、試験は平日夜と土日に実施しています。また、オンラインで受験することも可能ですので、昨今は遠方から入学される方も多くいます。
2月の出願締切は、2月13日(月)です。ご検討の方は早めにお手続きください。
学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学
リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学
社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。社会人の皆さまが培ってきた実務経験をより実り豊かなものにするため、実務教育研究科とコミュニケーションデザイン研究科において、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修業年限を経て、修士号の取得を目指します。
研究科・学位
実務教育研究科:
実務教育学修士(専門職)
コミュニケーションデザイン研究科:
コミュニケーションデザイン修士(専門職)
問い合わせ先
TEL 03-3207-0005
東京都新宿区高田馬場1-25-30
(高田馬場駅 JR3分、東西線1分)
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