教員インタビュー 〜教育分野の新たな地平を切り拓くパイオニアに期待

教員インタビュー

実務教育研究科で教鞭を執る教員を紹介します。
今回は学校マネジメント論などを専門とする藏田實先生にお話をうかがいました。

藏田 實

藏田 實

社会構想大学院大学 実務教育研究科 教授
神奈川県教育委員会、総合教育センターなどで役職を歴任し、全国初のカリキュラムセンター創設に携わる。文部科学省や横浜国立大学等で外部委員を務め、カリキュラムの研究・開発に基づき、今日的な学校マネジメントや教育方法のモデル化に取り組む。プール学院大学(現・桃山学院教育大学)の学長を経て、2021年度より現職。

Q1.専門領域・担当科目について教えてください。

専門は学校マネジメント論・カリキュラム論・英語教育学です。大学の教育目的を達成するための指針である教学マネジメントを読み解き、受講者一人ひとりが独自のカリキュラムを編成する「教学マネジメントの理論と実践」、各自の実務経験に基づき作成された教育プログラムによる効率的・効果的な実践的スキルを習得する「実践プロジェクト演習」を担当しています。前者は実務教育研究科の1年次前期の選択科目で、後者は2年次の通年必修科目です。

また、2年次の「探求演習(学校経営デザイン)」というゼミ科目を担当し、専門職学位論文に向けた指導を行っています。

Q2.なぜその領域を専門にしようと思われたのですか。

これまで、総合教育センターの事業部長、県立高校の校長、大学の副学長・学長を経験し、長年にわたり教育行政や学校経営の中枢に携わってきました。教育基本法の改正以降、認証評価制度や高大接続システム改革など「教育改革」をスローガンに、新たな教育施策が次々に制度化されています。この「教育改革」を教育行政や学校現場のなかで、どのように具現化するか、学校マネジメントの視座から考察することが喫緊の課題と言えます。これまでの知見を生かしながら、中等教育と高等教育を連環する新たなシステム構築を図ることが求められていると考えています。

Q3.学生との関係で大切にしていることは何ですか。

これまでは、「コミュニケーション+ノミニケーション」だったのですが、コロナ禍のため、「ノミニケーション」は控えています。今年度の「教学マネジメントの理論と実践」の履修者とは、授業終了後、大学の近隣にあるカフェで昼食をとりながら、時にゲスト講師も同席し、忌憚のない意見交換を行い、授業では得られない教員と学生、学生同士の「コミュニケーション」を図っています。

また、「探求演習(ゼミ)」では、夜間や休日など授業時間外に個別対応をオンラインで実施し、研究論文指導のみならず一人ひとりの課題に応じた取り組みを行っています。

Q4.入学を検討されている方へメッセージをお願いします。

今年度のゼミ生は、「学校経営ビジョンの策定」「SDGsの教育効果」「柔道整復領域の学問的立ち位置」など、教育関係の実務経験に基づき多様なアプローチから研究を進めています。昨年度は、ホテルに勤務している履修生が「高等教育における宿泊業経営に関する教育の在り方に関する考察―イギリスの高等教育の事例からー」というテーマで専門職学位論文を書き上げました。教育関係者のみならず、これまでに経験され蓄積されてきた貴重な職務経験を体系化することにより、教育分野で新たな地平をともに切り拓くPioneerの入学を心より期待します。

新春オンラインセミナーのご案内
1/14(土)「コーチングとファシリテーション」開催

実務教育研究科では、毎月オンラインのセミナーやイベントを開催しています。「不確実な社会を生き抜く」をテーマとして第6回目となる1月は、「コーチングとファシリテーション」と題した新春セミナー&説明会を開催いたします。講師は、「学習学」の提唱者であり、参加型の研修講師としてアクティブ・ラーニングを30年以上実践している、本学客員教授の本間正人先生です。

同研究科は2021年に開設され、実務家教員や人材育成のプロフェッショナルを目指す方や、教育業界における新規事業開発に取り組む方が在籍しています。全国からオンライン受講も可能で、2年間で実務教育学修士(専門職)の学位が取得できます。説明会や個別相談も随時開催していますので、ご関心のある方はご参加ください。出願は3月まで受け付けています。

日時:2023年1月14日(土)13:00~14:30
講師:本間 正人(社会構想大学院大学 実務教育研究科 客員教授)
会場:オンライン
費用:無料(事前予約制)

※実務教育研究科 説明会を含みます。
※アーカイブ配信はありません。

申込はホームページから受付中

学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。社会人の皆さまが培ってきた実務経験をより実り豊かなものにするため、実務教育研究科とコミュニケーションデザイン研究科において、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修業年限を経て、修士号の取得を目指します。

研究科・学位
実務教育研究科:
実務教育学修士(専門職)

コミュニケーションデザイン研究科:
コミュニケーションデザイン修士(専門職)

問い合わせ先
TEL 03-3207-0005
東京都新宿区高田馬場1-25-30
(高田馬場駅 JR3分、東西線1分)

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