社会構想通信:実務教育研究科の在学生に聞く、おすすめ授業

在学生インタビュー

今月は実務教育研究科に在籍する院生のリアルな声をお届けします。
都内の高校で数学教員を務める宮舘さんにお話をうかがいました。

宮舘 聡一氏(みやだて・そういち)都内私立高校 数学

Q1.実務教育研究科への入学動機を教えてください。

私は私立高校に勤務をしながら大学院に通っています。私がこの大学院の入学を決めたのは、SDGsを教育の中で活用し、広めていきたいと思ったことがきっかけでした。私は最初にSDGsを知ったときに「これは教育現場で活用できるツールになる」と感じました。ですが残念ながら現状、生徒たちが学校教育のなかでSDGsについて専門的に学ぶことは困難です。また、認知が広がっていないことにも危機感を覚えました。そうであるならば、自分が勉強をして教える立場になろうと決心し、実務家教員を目指すことができるこの大学院への入学を決めました。

Q2.研究テーマを教えてください。

私の研究テーマは、「SDGsを高校教育で活用するには ~新カリキュラムや今後の教育における活用の必要性~」です。この論文を現職の高校教員の方や、それを目指す方々に読んでいただくことで、SDGsの教育への活用が生徒の非認知能力の向上に繫がることを理解していただきたいと考えています。非認知能力とは、協調性やコミュニケーション能力など、直接測定することが難しい能力のことです。

また、今の若者はZ世代と呼ばれ、非常に環境問題や社会問題に関心が高く、またそれを解決するにはどうすればよいのかということに対してとても前向きに捉えます。SDGsが広まる土壌はすでにあるのです。

Q3.おすすめの授業を教えてください。

全部と言いたいところで、正直なところ決められないのが本音ですが、1年次のゼミである「探究基礎演習」を紹介したいと思います。この授業は通年で受けるもので、必修科目でもあります。私が参加した授業では学生が司会進行をしながら、他の院生の論文テーマについて討論を行いました。授業というと先生から教えてもらうことを想像してしまうかもしれませんが、この授業では他の学生からの指摘等から得られることもとても大きな学びになります。

ゼミ形式で「専門職学位論文」の作成に取り組む「探究演習」の授業風景

Q4.実務教育研究科修了後のキャリアイメージを教えてください。

高校の教員をしながら、SDGsについて教育的側面から大学で研究したり教えることができる実務家教員になることを目指しています。教員免許更新制は廃止になりますが、2023年度以降はシステムが変わって効果的に教員が研修を受けられるようになります。将来的にはそのような研修の担当講師となり、現職の高校の先生方にSDGsを教育現場で活用するための方法やツール、そして教育的な効果を伝えていきたいと考えています。「一人の百歩よりも百人の一歩」の方が、価値があるからです。

「課外特別ゼミ」の授業風景

6月のオンラインセミナー
元大学職員の実務家教員が考える教職協働
~教育の質保証の視点から~

2017年4月から大学ではSD(スタッフ・ディベロップメント)が義務化され、カリキュラムなど教育の質保証に対する社会的要請も強まってきています。そのため、大学には、従来の教員・職員という互いの職域を超えた連携や協働が求められています。しかし、組織体制や人材育成、意識改革など課題は多くあります。

そこで、今回のセミナーでは大学職員と大学教員双方の経験をもとに、教育の質保証における教職協働について検討していきます。あわせて、実務家教員や研修講師を目指す方や新規教育プログラムの立案などをお考えの皆さまへ社会構想大学院大学 実務教育研究科における学びについても解説します。

日時:2022年6月19日(日)11:00~12:30
費用:無料(事前予約制)
会場:オンライン
講師:篠田雅人(社会構想大学院大学 専任講師)
対象:教職協働にご関心のある方
   教員や学校職員の方
   実務教育研究科にご関心のある方
   ※実務教育研究科 説明会を含みます。
   ※アーカイブ配信はありません。
申込:ホームページから受付中

学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。社会人の皆さまが培ってきた実務経験をより実り豊かなものにするため、実務教育研究科とコミュニケーションデザイン研究科において、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修業年限を経て、修士号の取得を目指します。

研究科・学位
実務教育研究科:
実務教育学修士(専門職)
コミュニケーションデザイン研究科:
コミュニケーションデザイン修士(専門職)

問い合わせ先
TEL 03-3207-0005
東京都新宿区高田馬場1-25-30
(高田馬場駅 JR3分、東西線1分)

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