教員・院生との交流で自分の強みと活かし方が見えてくる 〜教員インタビュー

教員インタビュー

実務教育研究科で教鞭を執る教員を紹介します。
今回は「学習学」の提唱者である本間正人先生にお話をうかがいました。

本間 正人

本間 正人

社会構想大学院大学 実務教育研究科 客員教授
「学習学」の提唱者であり、参加型の研修講師としてアクティブ・ラーニングを30年以上実践し、「研修講師塾」「調和塾」を主宰。誰もが最新学習歴を更新する「Learning Planet 2050」のビジョン構築を目指す。NPO学習学協会代表理事、(一社)クロスオーバーキャリア代表理事、NHK教育TV「実践ビジネス英会話」講師などを歴任。2012年より京都芸術大学教授。21年より本学客員教授。

Q1.専門領域・担当科目について教えてください。

2022年度は前期に「ラーニング・イノベーション」、後期に「グローバル教育実践」の2科目を担当しました。

前者では、カーンアカデミー、ミネルバ大学、N高などからゲストを招き、教育分野で新機軸を開いた事例についてご紹介いただき、従来の「学校教育の常識」を見直し、未来を展望しました。後者では、デンマークのフォルクホイスコーレ、カンボジアの芸術教育などのゲストトークに加え、異文化感受性発達理論や自分自身のアイデンティティを見つめるワークを行いました。

Q2.なぜその領域を専門にしようと思われたのですか。

1992年、松下政経塾の研究部門責任者だった時に、学校は教師のホームであり、学生にとってアウェイな場だと気づきました。そこから「教育学」を超える「学習学」を提唱し、コーチングを日本で普及してきました。

90年代後半には、企業研修講師、コンサルタント、公共政策研究者などとして働きながら、ミネソタ大学院で「教育学系の社会人大学院生が、自分自身の人生経験と学術的研究をどう融合させているか」というテーマで質的研究(グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を蓄積し、Ph.D.を取得しました。実務家教員として実践を積み重ねてきた30年だったと思います。

Q3.学生との関係で大切にしていることは何ですか。

主役は学生自身。私はコーチとして、側面的にサポートする役割で、一方通行のレクチャーはほとんど行いません。学生一人一人の問題意識や研究テーマに沿った探究が進むように、参考となる情報を提供したり、複眼的な視点から問いを投げかけたり、フィードバックすることが中心になります。また、学生相互に人生経験を交流し合えるようにダイアローグを行い、私はファシリテーターに徹します。

私自身が、一人の学習者としてのロールモデルたらんと願っています。実際、過去2年間、学生の皆さんから学ぶことがたくさんあり、私自身の最新学習歴が更新されているのを感じます。

Q4.入学を検討されている方へメッセージをお願いします。

まずは飛び込んでみましょう。「研究テーマは何ですか? 修士号取得後の展望は?」など、たくさん質問が飛んで来ます。入試の時点では曖昧かもしれませんし、入学直後は明確に答えられなくても、場数を踏むうちに、自分なりの答えが浮かび上がってきます。

本学の教員や他の学生との交流の中で、自分ならではの強みが認識でき、どう活かしていくべきかも見えてくるはず。教員はそのプロセスをサポートするために存在しているので、最大限活用して下さい。「2年間、この大学院で学んで良かった」と思える成果は、与えられるものではなく、自らつかみとるものです。

11月 イベントのご案内
11/13(日)2022年度オープンキャンパス開催

社会構想大学院大学では、毎年11月にオープンキャンパスを開催しております。今年は、2年ぶりに対面とオンラインのハイフレックス形式で実施いたします。感染拡大防止の観点から来校者数には制限を設けさせていただきますが、大学の雰囲気なども感じていただける機会をぜひご活用ください。

実務教育研究科は2021年に開設され、実務家教員や人材育成のプロフェッショナルを目指す方や、新規事業開発に取り組みたい方が1学年あたり30名在籍しています。

今回のオープンキャンパスでは、院生と教員の座談会に加え、坂本文武教授の「組織論」の一部を体験授業として開講いたします。

実務教育研究科だけでなく、「実務家教員養成課程」に関連する体験授業も行いますので、ぜひご参加ください。

日時:11月13日(日)10:00~14:00
会場:社会構想大学院大学+オンライン(同時配信)
費用:無料(事前予約制)
プログラム:
 ・実務家教員養成課程(説明会+体験授業)
 ・実務教育研究科(座談会+体験授業)
 ・コミュニケーションデザイン研究科
(座談会+体験授業)

申込はホームページから受付中

学校法人先端教育機構 社会構想大学院大学

リカレント教育の最前線
社会構想大学院大学

社会構想大学院大学は、社会人向け総合専門職大学院です。社会人の皆さまが培ってきた実務経験をより実り豊かなものにするため、実務教育研究科とコミュニケーションデザイン研究科において、平日夜間と土曜日に授業を開講。2年間の修業年限を経て、修士号の取得を目指します。

研究科・学位
実務教育研究科:
実務教育学修士(専門職)

コミュニケーションデザイン研究科:
コミュニケーションデザイン修士(専門職)

問い合わせ先
TEL 03-3207-0005
東京都新宿区高田馬場1-25-30
(高田馬場駅 JR3分、東西線1分)

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