社会構想大 現役院生が語る 「三つの偶然」が導いた研究の深化

社会構想大学院 現役院生の声

学校法人先端教育機構 1号館の中庭。エントランスの楠が、院生と研究員の思索と対話を静かに見守る。

三つの偶然と三年の歳月が導いた、
もう一つの研究

松坂 金太郎

松坂 金太郎(まつさか きんたろう)

AJ統合研究所
企画研究開発課研究員
第3の衛生®
プロジェクトマネージャー
社会構想大学院大学
社会構想研究科
2024年4月入学

私の入学動機は少し特殊かもしれません。2018年に事業構想大学院大学に入学し、2020年に卒業。さらに、2024年に当大学院に新設された社会構想研究科に再び入学しました。なぜか。いま振り返れば、三つの偶然が積み重なった結果であったと思います。

一つ目の偶然は、事業構想大学院大学の事業構想研究科一年次における中間発表の直前に起こりました。それは、ちょうど『堀口申作のBスポット療法』が復刊されたタイミングだったのです。私は中間発表のテーマが定まらず、丸の内の大型書店を彷徨っていたのです。

二つ目の偶然は、二年次の最終発表の直前に起こりました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行です。この時、私はBスポット療法(現EAT)のセルフ化を修士論文の目的としていたため、容易には諦められなくなったわけです。

三つ目の偶然は、いま思えば、偶然とは思いたくない偶然です。考案者の堀口申作も、そして、専門家からも絶対に無理だと釘を刺されていたセルフ化に成功したことです。3Dプリンターによる試作をはじめてから、およそ3年の歳月を要しました。

こうして、社会構想研究科に在籍してからも、もし、志の高い教員や院生と一緒でなかったら、おそらく発案に至らなかったであろうことに満ち溢れています。

社会構想は、事業構想を基盤として、より俯瞰的に、より普遍的に構想を築きます。いわば、世界観のデザインに挑戦するものです。

しかし、課題もあります。新しい世界観のデザインによるパラダイムシフトは自分勝手には起こせないことです。ここにおいても、偶然の積み重ねが欠かせないと感じています。

いま私は、「トランスヒューマニズムを超えるトランスヒューマニズム」を構想しています。その実現のためには、セルフEATもさらに進化させなければならないでしょう。とても楽しみです。

 

社会構想NEWS&TOPICS

茅野市尖石縄文考古館にて学芸員による解説を受けながら地域の歴史と文化に触れる院生たち。

長野県茅野市に、
フィールドリサーチを実施

茅野市・今井市長と意見交換を実施。地域課題や市の展望について対話を深める。

包括連携協定を締結している長野県茅野市において、社会構想研究科の院生がフィールドリサーチを実施しました。本調査は、「グランドデザイン・社会起業構想実践」授業の一環として行われたもので、茅野市の歴史や地域資源を視察しながら、地域が抱える課題の発見とその解決に向けた構想づくりに役立てます。

 

●社会構想研究科
政策を社会・地域に活かす。

●コミュニケーションデザイン研究科
理念に基づく経営・広報戦略。

●実務教育研究科
実務家教員を目指す。

 

9月入学[修士課程]説明会開催
国の助成金授業料 最大9割補助
コミュニケーションデザイン研究科
条件があります。詳細はお問合せください。

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詳しくは、本学HPをご覧ください
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