金融機関から大学教員へと転身、研究実績をあげて公募に採用
約19年間の金融機関での勤務を経て、2022年に大学教員となった脇拓也氏は、社会構想大学院大学 実務家教員養成課程で多くの学びを得た。自身の経験を振り返り、「大学教員への転身を実現するには、苦渋の時間を耐え抜く覚悟と粘り強さ、精神力が欠かせません」と語る。
金融機関から転身、
養成課程を経て大学教員に
脇 拓也
脇拓也氏は新卒で金融機関に入社し、事務管理や外為制度、マネロン対策、コンプライアンス(サステナビリティ対策、障碍者配慮施策)などを担当していたが、30代後半を迎えた2016年、将来的なキャリアチェンジを視野に入れ、埼玉大学大学院で学び始めた。同大学院では、金融機関の不祥事に関する分析をテーマに修士論文を執筆し、2018年に経済学修士を取得。その頃から大学教員というキャリア選択を具体的に考えるようになった。
しかし、いくつかの大学の教員募集に応募したものの、手応えなく終わっていた。大学教員になるためには何をすればいいのか、打開策を探し求める中で受講したのが社会構想大学院大学の実務家教員養成課程だった。
実務家教員養成課程は、企業人等が大学教員になるための知識や技能を身につける教育プログラムだ。脇氏は2019年秋から養成課程を受講し、…
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