身近な「なぜ?」を学びに変換 コンビニから社会の変化を考える
子どもの成長にかかわる人材を育成する千葉明徳短期大学。多彩な講師陣が集まり、「社会なるもの」について探求するというクラスで、コンビニを切り口とした演習を担当しているのが吉岡秀子氏だ。長い記者歴で培った社会の変化を視る力を、未来の保育者たちに伝えている。
社会を映すコンビニ業界を
取材し続けた経験を教育に
吉岡 秀子
会社員生活を経て、フリーランス記者として独立した吉岡秀子氏。2000年代前半からコンビニ業界に密着した取材を始め、『セブン-イレブン 金の法則』(朝日新書)や『コンビニ おいしい進化史』(平凡社)といった自著を持つコンビニジャーナリストとして活躍を続けてきた。そのキャリアを買われて、数年前からは小・中学校の社会科の授業や大学の社会学系の講義にゲスト講師として招かれるように。ビジネス系の業界団体が主催するセミナーなどで話す機会も増えていった。
「依頼主からテーマをいただき、それに合わせてお話をすることが多かったですね。ただ、いまにして思えば、受講者はニュース性の高い話を聞きたいだろうと思い込んでいただけだったなと反省しています。コンビニは変化対応業である、という私の持論をわかりやすくお伝えするよう心がけていましたが、より聴き手に理解してもらうという視点が欠けていたような気がします。とくに、未来ある学生さんたちに話す頻度が上がるにつれて、…
(※全文:2465文字 画像:あり)
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