帝国ホテルから大学教員に転身 教える仕事を「人生の集大成」に

式場朝夫氏は約40年間の帝国ホテル勤務を経て、2022年4月に駿河台大学経済経営学部の特任教授に就任。その直前の2021年10月~2022年3月に通っていたのが、社会構想大学院大学の実務家教員養成課程だ。式場氏は「大学教員としての仕事は、ホテルマン人生の集大成」と語る。

専門学校で教育に携わり、
「こんなに幸せな仕事はない」

式場 朝夫

式場 朝夫

駿河台大学 経済経営学部 特任教授
社会構想大学院大学 実務家教員養成課程 修了生
1981年、立教大学法学部を卒業し、帝国ホテル入社。調理、レストラン、客室、フロント、企画、マーケティング、人事・教育、賓客接遇部門、グループホテル運営等を幅広く経験。2015年3月~2019年9月、東京エアトラベル・ホテル専門学校に出向し、担任を経て副校長を務める。2021年3月、帝国ホテルを定年退社。2022年3月、社会構想大学院大学 実務家教員養成課程を修了。2022年4月、駿河台大学経済経営学部 特任教授に就任。

式場朝夫氏は帝国ホテルを経て駿河台大学の教員となったが、もともと教育の経験があった。帝国ホテルの勤務時代、東京エアトラベル・ホテル専門学校に出向。そこでの教育は、とてもやりがいがあったという。

「専門学校には、家庭環境や経済的な理由で大学進学を諦めた若者など、いろいろな事情を抱えた学生がいます。そうした中で、ホテル業界の専門的な知識だけでなく、『生きる力』のようなものを与えていく。学生からは『式場先生は第2のお父さんです』と言ってもらったこともあります」

専門学校では教員として教えるだけでなく、学生募集からバックオフィス業務まで自分でこなしていた。

「学生募集のために電話をしたら、『専門学校です』と名乗るだけで取り次いでくれないこともありました。でも、高校の進路指導の先生方に何度も会いに行くうちに、次第に信頼されるようになり、…

(※全文:2344文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。