航空会社を経て大学教員に、「今できること」の積み重ねでキャリアを拓く
航空会社の客室乗務員などを経て、研修講師なども務める濱中雅世氏は現在、大阪観光大学と関西外国語大学短期大学部で非常勤講師として教えている。濱中氏は「将来をイメージして挑戦できるように準備しておくと、チャンスをつかみやすくなる」と語る。
実務家教員養成課程で得た
自らのキャリアを見つめる視点
濱中 雅世
濱中雅世氏が大阪観光大学の非常勤講師に就いたのは2020年4月。当時、すでに10年近く研修講師を経験し、また大学の課外講座で教壇に立っていた濱中氏だったが、大学の非常勤講師を務めるにあたって、2020年6月から社会構想大学院大学の実務家教員養成課程を受講した。同課程は、企業人等が大学教員になるための様々な知識や能力を身につける教育プログラムだ。
大学教員の採用では、自身の教育研究に関する実績や経験を記した「教育研究業績書」が必要になる。濱中氏は教育研究業績書の作成にあたり、多くの苦労を味わった。
「最初はなかなか記入できず、4枚程しか書けませんでした。しかし実務家教員養成課程で教育研究業績書の書き方・考え方を学んだ結果、11枚程にわたって自分の業績を書くことができました」
養成課程の教育研究業績書に関する講義では、単に書式を整えるためのテクニックを学ぶのではなく、自身のキャリアを棚卸しし、大学教員に適した「業績」となり得るものを見つめ直していく。
「私は著書を出したこともないですし、教育研究の『業績』が乏しいと考えていました。でも、養成課程で新たな視点を得て、…
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