地域や人材の活力に危機感、「養成課程」を契機に大学教員の道へ

JICA で国際協力に従事した後、大阪市の区長へと転身し、現在は会津大学の教授職を務める麻野篤氏。区長の在任中に「実務家教員養成課程」を受講し、多くの学びや気づきを得た。今、国内外で培った知見を活かし、地域や人材の活力を創出するべく新たなキャリアに挑戦している。

国際協力に従事し、日本の人材の「活力」に危機感

麻野 篤

麻野 篤

会津大学 企画運営室兼グローバル推進本部 教授
社会情報大学院大学 実務家教員養成課程 大阪5期生
1989年、国際基督教大学教養学部を卒業。富士銀行(現みずほ銀行)、バイエリッシェ・フェラインス・バンク(現ウニ・クレディト)等を経て、1997年1月~2017年3月、国際協力事業団(現・国際協力機構、JICA)に入職。セネガル事務所、マダガスカル事務所次長、チュニジア事務所長等を歴任。2013年3月、京都産業大学大学院 経済学研究科(通信教育課程)修了。2017年4月、大阪市東成区長。2021年4月より現職。

社会情報大学院大学「実務家教員養成課程」大阪5期を修了した麻野篤氏は、ある危機感から教育や人材育成に関心を抱いた。それは「この10~20年、日本人の活力が弱まっているのではないか」という危機感だった。

「私は国際協力機構(JICA)に勤め、長年にわたりアフリカ駐在を経験しましたが、日本人が国際協力の最前線で活躍するためには、ベースとして国内の地域や人材の活力が必要だと感じるようになりました」

自身の経験やスキルを国内にフィードバックし、地域の活性化を図り、国内外の社会の発展に寄与する人材の育成に貢献したい。そう考えた麻野氏は、JICA から行政職に転身する。2017年4月、公募に合格して大阪市東成区長となった…

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