世界に冠たる千葉大学に向けた経営体制や産学連携の強化とは?

国際競争が激しくなる中、日本のイノベーション創出の中核として、大学への期待は大きい。経営体への転換を迫られる国立大学は今後、どのように戦略的な改革を進めるのか。「世界に冠たる千葉大学へ」という目標を掲げる、千葉大学の中山俊憲学長にお話を伺った。

国際頭脳循環の中核として
世界最先端の研究を展開

人物

中山 俊憲

千葉大学学長
岡山県出身。山口大学医学部卒業後、1988年東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士)。米国国立癌研究所客員研究員、東京大学医学部免疫学教室等を経て、1998年に千葉大学へ。副学長、大学院医学研究院・医学部長等を経て2021年4月に第15代千葉大学長に就任。専門は免疫学・アレルギー学。

──2021年7月に千葉大学ビジョン「Chiba University Aspirations」を策定されました。

このビジョンでは「世界に冠たる千葉大学へ」という目標を掲げ、その実現に必要な4つの要素を盛り込んでいます。第1に、国際頭脳循環の中核として世界最先端の研究を展開していきます。総合大学なので学問の多様性を尊重しながら、世界水準の学際研究領域を開拓し、新たな価値を創造するイノベーティブな研究を推進します。

第2に、世界に学び世界に貢献する人材を育成します。学部生には、社会に出てから様々な課題を解決できるリーダーになって欲しいと考えています。また、大学院では新たな…

(※全文:2338文字 画像:あり)

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