「教職協働」で一丸となって世界レベルの研究大学を目指す
国立大学の東京農工大学は、学長ビジョンにおける戦略に「教職協働による経営基盤の強化」を掲げ、世界と伍する研究大学の実現を目指している。千葉一裕学長に、その経営戦略や教職員研修、産学連携の取り組み、博士人材への支援、そして10兆円ファンドへの期待について聞いた。
──学長ビジョンでは、4つの戦略の1つに「教職協働による経営基盤の強化」を掲げられています。
千葉 一裕
千葉 「教職協働」の意味は、大学のすべてのスタッフが大学経営や大学の自律化という理念を共有し、目標に向かって一丸となり、努力していくことと捉えています。縦割り構造などの壁や目に見えない境界線は取り除き、それぞれのスタッフが仕事の意義を明確に認識し、アウトプットをしっかり出すことが最も大切です。そのために必要な体制は何かと考え、教職協働だと思いました。
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