教育、学術・研究、大学運営の3領域で大学DXを推進

愛媛大学では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて一人ひとりの学び方や究め方、働き方を改善する取り組みを進めている。DXに関する業務を統括する最高デジタル責任者(CDO)に就任した、理事・副学長の宇野英満教授に、その取り組み状況や課題について聞いた。

昨年10月に「DX 推進室」を
設置し、CDOも任命

宇野 英満

宇野 英満

愛媛大学 理事・副学長 教授
1984年愛媛大学助手、助教授を経て2003年より教授、2013年より理学部長、2015年より現職。現在の担当は、企画、DX、環境。専門は、有機化学、有機合成化学。基礎有機化学会理事、臭素化学懇話会会長。趣味はゴルフと芽を出させること。

愛媛大学は7学部・6研究科・2学環から成り、学生数は約1万人で四国最大の総合大学だ。昨年10月には「DX推進室」を設置し、DX推進に関する業務を統括するCDO(Chief Digital Officer)に、理事・副学長の宇野英満教授が就任した。

DX推進室は、「愛媛大学DX推進戦略(EU-DX戦略)」の中核を成す。そのビジョンである「EU-DXビジョン」(図)では、サイバーフィジカルシステム(CPS)により、経済発展と社会的課題の解決を両立するSociety 5.0に向けて、ICTに関する設備投資やデジタル人材の確保・育成を行い、教育・学修・研究及び業務における活動において、一人ひとりの学び方や究め方、働き方を改善し、生み出された時間や新たなサービスを構成員全員で享受するとしている。

(※全文:1940文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。