脱炭素、医療・健康、環境・食料を軸に総合知で社会変革を牽引する大学に

九州大学は「総合知で社会変革を牽引する大学」というビジョンを掲げ、教育研究成果の社会への展開や、社会貢献に取り組んでいる。そのビジョンの達成に向けた若手育成や産官学連携、大学発ベンチャー創出などの取組みについて九州大学の石橋達朗総長に話を伺った。

卓越大学院プログラムや
大学改革活性化制度で若手を育成

石橋 達朗

石橋 達朗

九州大学 総長
1949生まれ。長崎県出身。医学博士(九州大学)。 九州大学医学部助教授、九州大学大学院医学研究院教授、九州大学病院長、九州大学理事・副学長等を経て、2020年10月より現職。 専門は、網膜、硝子体、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性。眼内血管新生性疾患の病態解明、治療法の確立の研究により、2011年に日本眼科学会賞(日本眼科学会)、2017年にDistinguished Service Award(Asia-Pacific Academy of Ophthalmology(APAO))を受賞。

――2020年10月に総長に就任されました。今後のビジョンをお聞かせください。

大学の役割は、様々な教育研究の成果を社会に展開し、社会貢献することだと思います。そのため九州大学は2030年に向けたビジョンとして「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げています。12学部の知の融合による総合知によって、社会課題を解決し、持続可能な社会の発展と人々の多様な幸せ(=well-being)を実現できる社会を作り出すことに貢献し、世界トップ大学と伍する大学を目指します。

(※全文:2295文字 画像:あり)

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