研究インテグリティの確保から見るリスクマネジメントと大学法務

政府が、日本の大学の研究力強化を推進している中で、研究活動の国際化やオープン化に伴い、研究の健全性・公正性(研究インテグリティ)の確保が求められている。研究インテグリティの確保などについて、九州大学法務統括室室長補佐・特任教授の佐藤弘基氏に話を聞いた。

国際化やオープン化に伴う
研究インテグリティの確保

佐藤 弘基

佐藤 弘基

九州大学 法務統括室 室長補佐・特任教授
博士後期課程満期退学(国際関係法学)、 経営修士(MBA)。国際産学連携や国際交流協定等の各種英文契約書レビューを含め、安全保障輸出管理実務等、九州大学の国際活動における予防法務業務全般を扱う。安全保障輸出管理を取り入れた大学国際法務機能の設置は、国内の大学のなかで先駆的な取り組みとして、学外への周知活動も積極的に行う。2011年の国際法務室の立ち上げ、2019年の法務統括室への改組に中心的に関わる。福岡大学研究推進部客員教員、G7科学トラック研究セキュリティ・インテグリティ作業部会VA/TK管理委員会メンバー等を兼務。

政府は、世界最高水準の研究大学を形成するため、国際卓越研究大学への助成等を通じて、日本の大学の研究力強化を推進している。その実現には、研究活動の国際化やオープン化が重要な要素となる。

(※全文:2566文字 画像:あり)

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