産業界に博士人材活躍の場を 日本企業の進化を支える未来戦略
国際競争が激化する中、企業には新規事業開発や業績向上を推進する、高度な研究開発・経営戦略能力をもつ人材が求められている。その中核的役割を担うのが博士人材だ。インディードリクルートパートナーズで企業の採用代行を担う藤木将平氏に博士人材採用の強みなど話を聞いた。
博士人材採用が進まない日本
高度な専門能力が活路を拓く

藤木 将平
株式会社インディードリクルートパートナーズHRエージェントDivision ソリューション統括部 HRソリューション部 グループマネジャー
不動産会社を経て、2018年10月リクルートキャリア(現インディードリクルートパートナーズ)に入社。HRソリューション部で大手製造業の採用代行(RPO)を担当し、24年10月よりグループマネジャーを務める。クライアントだけでなく産業界の人的課題を解決するため、産官学連携に挑戦している。
日本企業の国際競争力の低下が問題視されて久しい。事実、世界競争力ランキングでは、1993年以降、日本は下落傾向にある※1。また博士人口と労働生産性・GDPの相関性の調査では、人口比で博士号取得者が多い欧米諸国では、時間当たりの労働生産性や一人当たりのGDPが増加していることが分かった※2。
一方、民間企業研究者に占める博士人材の割合は、米国の10.6%に対して、日本は半分以下の4.2%と少ない状況にある※3。
2024年8月、文部科学省と経済産業省は「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた検討会」を立ち上げた。博士人材が持つ高度な専門性や研究能力を民間企業でどのように活かすか、また採用や育成に関して企業が抱える課題を多角的な視点で議論し、具体的なアクションプランの策定が目的だ。
(※全文:2260文字 画像:あり)
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