博士人材のキャリアサポートで イノベーション創出と経済成長を
博士号を取得した人材が日本経済の成長やイノベーション創出に不可欠という認識が高まっている。政府は博士人材の民間企業での活躍を後押しすべく環境整備を進めている。奈良先端科学技術大学院大学では、博士課程学生のキャリアサポートや就活支援に注力しているという。
博士人材のポテンシャルに注目
就職を後押しする施策が加速

山下 俊英
奈良先端科学技術大学院大学 教育推進機構キャリア支援部門 UEA(チーフ)・特命准教授
大学卒業後、総合人材サービス会社に入社。採用コンサルタントとして関西のIT企業やメーカーを担当。その後、奈良先端大学キャリア支援室の立ち上げに参画。設計開発会社での人事、キャリアアドバイザーとしての起業を経験。大学生・大学院生を中心に理工系人材のキャリア支援に携わってきた。2020年7月より本学教育推進機構キャリア支援部門のUEA(チーフ)に着任。地域共創推進コーディネータとしても活躍している。
2024年3月、文部科学省は「博士人材活躍プラン~博士をとろう~」を策定した。博士人材がアカデミアに限らず、多様なフィールドで活躍する社会の実現を目指して、多様な取り組みの方針を掲げている。さらに文科省は経済産業省とともに「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた検討会」を設置。同年11月には、博士人材と企業双方に向けた、「博士人材の民間企業における活躍促進に向けた手引き・ガイドブック(仮称)」骨子(案)を公表した。
(※全文:2280文字 画像:あり)
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