客員起業家制度(EIR)で経営人材育成 大学発スタートアップ創出を後押し

東京工業大学関連の独立系ベンチャーキャピタルであるみらい創造機構は、2023年2月より大学発スタートアップの経営人材を育てる「客員起業家(EIR)」の人材公募を開始した。EIRの狙いや実際の取り組み状況などについて、同社執行役員の高橋遼平氏に話を伺った。

東工大関連のVCが
経営人材を発掘・育成

高橋 遼平

高橋 遼平

株式会社みらい創造機構
執行役員 パートナー/グロースチーム統括
博士(工学)。京都大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社入社。建設業界向けクラウドサービスの事業開発に従事。同社退職後、医療系大学発ベンチャーを起業し、大手事業会社との資本業務提携を実現。また、米系戦略コンサルティングファームのアーサー・ディ・リトルにて、デジタル領域の戦略策定等に従事

客員起業家制度(EIR)とは、企業の中にビジネス経験が豊かなアントレプレナー(起業家)を招き入れ、新規事業の立ち上げを支援する制度だ。採用されると企業やベンチャーキャピタル(VC)と雇用契約を結び、給与を得ながら起業準備ができる。

この制度を活用し、2023年2月から人材公募を開始したのが、東京工業大学OBを中心に2014年に設立されたみらい創造機構だ。同社は2016年に1号ファンド、2021年に2号ファンドを組成し、ハンズオンによる事業創発および経営人材の発掘・育成といった取り組みを実施してきた。

(※全文:2347文字 画像:あり)

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