部署横断で学生との関係性をマネジメントするEM

少子化により急速に18歳人口が減少するなか、大学にとってエンロール・マネジメント(EM:Enrollment Management)の重要性が増してきている。大正大学エンロールメント・マネジメント研究所所長を務める福島真司氏に、EMの概念や実践上のポイント等の話を伺った。

米国で最初に提唱された
エンロールメント・マネジメント(EM)とは?

福島 真司

福島 真司

大正大学エンロールメント・マネジメント研究所所長・地域創生学部 教授
5つの大学・短期大学(国立2校、私立3校)で職務経験を持ち、各大学等で教鞭を執りながら、学長や副学長直下の組織において、主に、大学マーケティングやIRに関わるリーダーシップを発揮。特に、前職の山形大学では、日本の大学における最初のエンロールメント・マネジメントに関する専任組織の最初の教授職を拝命。2021年から大学IRコンソーシアム代表理事。EMやIRに関連したテーマにおける全国大学、大学団体、企業等主催の招待講演は140回を超える。主な専門は、大学マネジメント、大学マーケティング、大学入学者選抜等。修士(教育学)、修士(大学アドミニストレーション)、経営管理修士(専門職)。

── EMとは、どの様な概念なのでしょうか。

福島 EMは「大学調査などによって支えられ、戦略的なプランニングによって組織され、学生の大学選択、大学入学、在学中の教育サービス、休学・退学の阻止、(卒業後も含めた)学生の将来などに関わる支援諸活動を総合的にマネジメントすること」と定義されます。

(※全文:2162文字 画像:あり)

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