大学の事務業務における生成AI活用の現状と課題とは?

国内の大学業務での生成AIの導入・活用は、自治体などに比べても後れをとっている。そうした中、九州大学IR室学術推進専門員の森木銀河氏は、大学関係者に向けて生成AI活用に関する講演等を行っている。大学事務業務における生成AI活用の現状や活用方法など話を伺った。

大学の事務業務において
進まない生成AIの活用

森木 銀河

森木 銀河

九州大学 インスティテューショナル・リサーチ室 学術推進専門員
学校法人五島育英会・東京都市大学に専任事務職員として入職後、総務部での勤務を経て2021年11月より現職。組織内のデータに関する調査対応やデータの前処理、Webシステムの運用に従事している。また全国の大学等で生成AIのメカニズムや大学における生成AI利用に関する講演・研修活動に取り組んでいる。研究テーマは大学組織におけるデータマネジメントと生成AI利用。

2022年11月にChatGPTがリリースされ大きな注目を集めた。九州大学IR室学術推進専門員の森木銀河氏は個人的興味から大学組織の利用動向を追いかけてきた。

「大学の事務業務においては、ChatGPTを活用できる法人向けプラットフォームを導入した東北大学や駒澤大学では一定の効果が見られたことが報告されましたが、全体的にはあまり普及していませんし、そもそも模索すらできていない段階の大学も多く見受けられます」

(※全文:2380文字 画像:あり)

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