現場が主体的に動き出す質保証のマネジメントとは?

18歳人口の減少が続き、社会が複雑・多様化していく中、「教育の質保証」がますます問われている。茨城大学では、4階層による教育の質保証システムを2017年度から構築。データの「弱い活用」のもとボトムアップで教育の質保証を進めている。

4階層の質保証システム
茨城大学の独自の取組み

太田 寛行

太田 寛行

茨城大学 学長
東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了(農学博士)。専門分野は土壌肥料学、微生物生態学。1997年に茨城大学農学部助教授、2002年に茨城大学農学部教授、2010年に茨城大学農学部長・大学院農学研究科長、2014年に茨城大学副学長(大学戦略・IR)を歴任し、2016年4月より茨城大学理事・副学長(教育統括)を務めた。2020年4月より現職。

── 井庭先生は、様々な領域における人間行為のパターン(型)を可視化・言語化した「パターン・ランゲージ」について研究されています。パターン・ランゲージと学びや教育の関係について、どのように捉えるべきですか。

18歳人口の減少が続き、社会が複雑・多様化していく中で、これまで以上に、「教育の質保証」が問われている。茨城大学では、①教員個人、②学科・コース等、③学部、④全学の4階層による独自アプローチで、教育の質保証システムを2017年度から構築した。この4階層の核をなすのが、全学共通のDP(ディプロマ・ポリシー:学位授与の方針)だ

(※全文:2411文字 画像:あり)

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