社会構想大 現役院生の声 人的資本経営とは何か、人と組織の関わりを探究

社会構想大学院 現役院生の声

学校法人 先端教育機構 2号館セミナールーム

社会関係資本の視点から人的資本経営、
人と組織の関わりを探究する

望月 賢一

望月 賢一(もちづき けんいち)

富山大学 地域連携推進機構
Re-Design ラボ 協力研究員
※所属・肩書は取材時
社会構想大学院大学
コミュニケーションデザイン研究科
2023年入学

長年、人事部門でキャリアを積み、組織開発や人材育成に携わってきました。2022年の役職退任を機に「組織開発アドバイザー」として活動を続ける中、「人事の仕事におけるコミュニケーション機能の役割」を改めて考えるようになりました。そのようなときに大学院の個別相談会に参加し、自らの問題意識を深められる場であることを確信し、入学を決意しました。

研究テーマは「社員の立場から考える人的資本経営と社会関係資本の探究」。企業の人的資本経営が「会社目線」に偏りがちな点に疑問を持ち、「社員にとって意味がある人的資本経営とは何か」を軸に研究を進めました。「社会関係資本」という概念に着目し、人的資本とコミュニティの関係性を解き明かそうとしました。大学院ではリサーチクエスチョンの立て方や批判的思考を学び、物事を「正解探し」ではなく「なぜそうなるのか」と深掘りする姿勢を獲得することができたと思います。また、実務の世界での価値判断に偏らず、多様な視点を尊重する思考習慣が身につきました。

大学院を修了して現在は富山大学のRe-Design ラボのプログラムに参加しています。このプログラムの目的は地域企業の経営課題解決に伴走し提言していくことにありますが、自身の研究テーマをさらに探求するうえで「地方・中小企業」における人的資本経営の現状と課題を理解する良い機会にもなっています。

人的資本経営が目指す「互いに選び選ばれる関係」は、地方ではより地域の日常に根ざした幸福感やエンゲージメントのあり方の中で実現されていくようにいま感じています。それは「普段着のウェルビーイング」と言ってもいいものなのかもしれません。ノウハウはセミナーや書籍からも学べますが、本質に向き合い、深く考察するには大学院という場が活きてくると思います。理論と実践の往還を通じて、自分自身を“バージョンアップ”したい方にはぜひおすすめします。

ここには、多様な背景を持つ仲間とともに、議論を通じて新しい視座を得られる環境があります。

 

社会構想NEWS&TOPICS

社会構想研究科 下平拓哉教授と現役院生が登壇し、授業や大学院での研究等を紹介。

実務と学びの融合を体感する一日
―2025年度オープンキャンパス開催―

実務教育研究科の現役院生・修了生が参加者と直接対談。授業の様子や研究内容について丁寧に説明しました。

社会構想大学院大学では、2025年度のオープンキャンパスを10月5日に開催しました。研究科ごとに趣向を凝らした体験授業やトークセッションが行われ、教員による講義だけでなく、現役院生や修了生との対談を通して、研究内容や大学院での学びの魅力が紹介されました。参加者からは、実務と両立しながら学ぶ姿に共感の声が多く寄せられ、リアルな学生生活が伝わる貴重な機会となりました。

 

●社会構想研究科
政策を社会・地域に活かす。

●コミュニケーションデザイン研究科
理念に基づく経営・広報戦略。

●実務教育研究科
実務家教員を目指す。

 

[修士課程]説明会開催
国の助成金授業料 最大9割補助
条件があります。詳細はお問合せください。

オープンキャンパス
お申し込みはこちら

https://www.socialdesign.ac.jp/events/202510