1人1台のPC環境が学びを変える 教育は、地域格差から地域個性の時代へ

1人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向け、文科省では1人1台端末整備の施策を進めている。Society5.0といわれる新たな時代を前に、ICT教育の重要性とは。前文部科学大臣補佐官で、現在は東京大学教授・慶應義塾大学教授の鈴木寛氏に聞いた。

1人1台PCのインフラ環境

鈴木寛

鈴木寛

東京大学教授、慶應義塾大学教授
1964年生。1986年東京大学法学部卒業後、通商産業省に入省。資源エネルギー庁、国土庁、山口県庁などで勤務。その後、慶應義塾大学SFC助教授を経て2001年参議院議員初当選(東京都)。2014年10月より文部科学省参与、2015年2月より2018年10月まで、文部科学大臣補佐官を四期務める。日本でいち早く、アクティブ・ラーニングの導入を推進。2020年度から始まる次期学習指導要領の改訂、40年ぶりの大学入学制度改革に尽力。私立・国立大学のクロスアポイントメントとして東京大学教授と慶応義塾大学教授に同時就任。

──Society5.0の時代にマッチした教育の在り方、その中でのICT活用の重要性について、どうお考えでしょうか。

今やICTは紙と鉛筆のようなもの。ICTを活用しない現場は1つも存在しないと思います。例えば、漁業の現場でも魚のトレーサビリティにICTを活用しており、第1次産業においても急速にICT活用が進んでいます。これは、Society5.0の典型的な事例で、リアルワールドとサイバーワールド、ネットの世界が完全に繋がる。こういうことがありとあらゆる世界で起こるのが、Society5.0の世界と言えます。

データ、データサイエンス、ICTやAIが何なのかという基本的なリテラシーを身につけることは、Society5.0の社会で生活するために、欠かせないことです。

文科省の進める1人1台PCのインフラ環境が整えば、あらゆる教科の学び方が変わってくるでしょう。これからの学び方は〈個別学習〉と…

(※全文:2308文字 画像:あり)

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